金はそのものだけで価値のあるものです。
そんな金を使って現金化をするにはどうすればよいのでしょうか?
資産家が持っていたり、投資対象にもなる金ですから、うまく利用することができるといいですね。
金は女性ならアクセサリーとして持っていて身近に感じる人も多いですよね。
さらに換金性が高い資産としても注目されているのが金です。
金は政治や経済にも左右されにくい安全な資産として、世界中の多くの人が利用しています。
そんな金を現金化するにはどうすればいいのでしょうか?




このページでわかる事
金地金の換金率
地金とは金属を貯蔵しやすいように一定の質量で固めたもので、金の地金は金塊や金の延べ棒、ゴールドバーなどと呼ばれています。
この金地金がアクセサリーなどの金製品や金貨の材料となります。
この金地金を売却するときの換金率はどのようになっているのでしょうか?
金は毎日取引されていますので、その日のレートで金地金の小売価格が決まっています。
金の取扱会社では、金地金の小売価格として価格を決めています。
また、買い取りする際の価格も決められています。
売値と買値の差はスプレッドと呼ばれており、これは取扱会社によって異なります。
小売価格と買取価格の差は取扱会社によって違いますので、しっかりとチェックする必要がありますが、小売価格より買取価格が下がることは間違いありません。
手数料などが発生することもあり、200グラム以下の取引ではかなりの手数料が必要になることもあります。
500グラム以上の取引であれば手数料が無料になるような場合は、手数料の有無で換金率は大きく変わってきます。
50グラム以下の換金であれば90%程度、500グラム以上の換金であれば98%程度になることもあります。
500グラム以上の取引では手数料が無料となり換金率は上がりますが、金地金を500グラム購入する場合、1グラムを6000円としても300万円となり、クレジットカードで購入することはできませんね。
ただし、金は資産としても扱われており、投資にも使われています。
他にプラチナや銀などもありますが、金はこれらと比較しても価格が安定しています。
金は有価証券などと違って、金そのものに価値があります。
そのため、換金がしやすいことも魅力です。


金地金を現金化する方法
金地金をクレジットカード決済で購入したら、次は現金化する方法です。
換金率が良い金地金を手に入れたら、できるだけ高い換金率で現金化したいですね。
そのためどのような方法で現金化するかはしっかりと見極めることが重要です。
買取業者に買い取ってもらう
金地金や金製品は古物商許可がある買取業者に持ち込むことで買い取ってもらえます。
質屋や買取ショップでも買い取ってもらえますが、これらの業者は数多く存在しています。
折込チラシや自宅のポストに投函されていたチラシなどで、「どこよりも高く買い取ります!」というキャッチコピーを見たことがあるはずです。
このような数多く存在する業者は、買い取った金製品を溶解、精製して地金にするような技術は持っていません。
もちろん加工する技術も持ち合わせていません。
そのため、買い取った金製品は貴金属のリサイクルができる業者に売却するのです。
これを理解すると、このような業者は相場を下回る価格でしか買取ができないことがわかるでしょう。
そうしないと利益が出ないからです。
実際にこれらの業者の買取価格は相場を大きく下回っています。
金地金や金製品を現金化するのに最も手っ取り早い買取業者に売却という方法は、高換金率を狙うのなら絶対に避けたい業者です。
ひどい業者の場合は相場を50%以上も下回る価格で買い取られてしまいます。
買取業者で現金化する場合は、「一般社団法人日本金地金流通協会(JGMA)の正会員」となっている業者を選ぶことが大切です。
このJGMAの正会員となっている業者は、自社で金を溶解、精錬する技術を持っています。
そのため、先のようなひどい業者と比較すると高い価格で買い取ってもらえます。
ただし、多くの業者は店頭での取引となりますので、店頭まで行かなければなりません。
amazonで販売する
amazonでは出品できるサービスがあります。
個人が利用できる小口で出品できるものです。
既にamazonで販売されている同じ商品であれば、amazonのマーケットプレイスに出品が可能です。
このamazonの出品サービスの利点は、出品時には費用はかからないことです。
出品するだけなら手数料は必要ありません。
商品が売れた場合に、基本成約料金100円と販売手数料が必要になります。
販売手数料は、勝因代金の総額(商品代金+配送料514円)×10%となります。
配送料514円は実際に配送にかかった費用ではなく、amazonが購入者から撤収する配送料で、この配送料からamazonは10%を差し引き、出品者は462円を配送料として受け取ります。
実際の配送料がこれ以下の金額であれば、出品者の利益になります。
金地金の重量から配送料がどれくらい必要かは確認する必要がありますが、出品することは比較的簡単にできます。
しかし、買取業者に買い取ってもらうのと違うのは、amazonで売却できても実際にamazonから商品代金が振込まれるまでには約2週間かかります。
新規出品者の場合であれば20~24日程度かかると言われています。
商品が売れるまでの期間を考えると、かなり時間に余裕がある場合でないと難しいと言えるでしょう。
ヤフオクに出品する
ヤフオクは日本最大のインターネットオークションサイトです。
個人、業者を問わず多くの人に利用されています。
Yahoo! JAPAN IDを取得して、Yahoo!プレミアム会員登録を行うことで、誰でもオークションに出品することができます。
ヤフオクのメリットは、配送料を出品者が自由に決められることです。
配送方法を考えて、必要な配送料を設定できます。
必要な費用は、Yahoo!プレミアム会員登録をすることで、月額498円がかかります。
これは出品した商品が売れる、売れないに関わらず必要な経費です。
そして、出品した商品が落札されると、落札価格の8.64%の落札システム利用料がかかります。
ヤフオクでは開催期間を13時間から7日間の間で自由に設定できます。
そして、実際に商品が落札されてから出品者に落札金額が振り込まれるまでの期間は、支払い方法によって異なります。
銀行振込を落札者が選択した場合、早ければ落札から2,3日後に振込完了となり、現金を受け取ることができます。
落札者がYahoo!かんたん決済を選択した場合は、落札者が支払いを完了すると売上が確定し、翌々営業日までにはYahoo!ウォレットに入金されたことが確認できます。
以前は自動的に設定している口座に振り込まれましたが、現在は売上金を受け取るために、口座に振り込むなどの手続きをこちらでしなければなりません。
ヤフオクを利用する際にはYahoo!ウォレットに口座やクレジットカードなどの登録をする必要があります。
ヤフオクでは開催期間を自由に決められますので、2日程度で設定して落札されれば、現金の受け取りまで1週間程度にすることができます。
ヤフオクはamazonより手数料が割安で、現金の受け取りまでも1週間程度にできますので、金地金を現金化したいときには利用できるでしょう。
たとえばamazonでクレジットカード決済で購入した金地金をヤフオクで売却すると、換金率は90%以上あります。
手数料が安いので換金率がアップしています。



金を利用して現金化するメリット
金を利用して現金化をするメリットを見ていきましょう。
金を利用するメリットは以下2点です。
換金しやすい
金は投資の対象になっており、資産として持っている人もたくさんいます。
世界中で取引が行われており、価値も認識されているものです。
価格変動はありますが、株のように暴落をするようなことはなく、資産として安心感があります。
そのため、金は換金しやすいのです。
転売もしやすく、現金化するのが簡単というメリットがあります。
価格が上昇する可能性がある
金は毎日取引が行われており、価格が変動しています。
金の価格は国際価格で決められています。
ただし、それぞれの国で売買されるときは為替レートで価格が変動します。
金の価格は毎日変動していますので、為替レートで国の取引は変わるとは言え、価格が上昇する可能性があります。
近年の金相場では、1ヶ月程度で数百円値上がりしたこともありますので、購入した時より金の価格が上昇すれば、売却した時に利益を得られることもあります。
換金率を100%以上にすることも、金の価格上昇によって不可能ではないのです。


金を利用して現金化するデメリット
次に金を利用して現金化をするデメリットを見ていきましょう。
金地金の購入の際にクレジットカードが使えないなど、工夫が必要だったことを覚えていますか?
まず金を購入するところから大変なわけですから、金を利用するデメリットはたくさんありそうです。
金をクレジットカードで購入することが難しい
金を利用して現金化するなら、換金率の高い金地金を利用したいものです。
アクセサリーなどの金製品であれば、デパートや専門店などでもクレジットカード決済で購入することは簡単ですが、投資対象でもある金地金はクレジットカードで購入することができません。
金地金商や証券会社、銀行ではクレジットカード決済で金地金を購入できませんので、もし購入するのであればamazonやヤフオクなどのネットオークションを利用することになります。
ただし、このようなサイトに出品している業者は悪質な出品者もいますので注意が必要です。
また、不純物の多い金を高値で販売していることもありますので、現金化を目的に金を購入する際は十分に注意することが大切です。

うまくオンラインで金を購入しても、金は毎日取引をされていますので価格が変動します。
株と同様に価格が下がることがあります。
購入した時より価格が下がると価値が下がってしまいます。
レートが下がったところで現金化すると、換金率はさらに悪くなってしまいます。
レートだけで損をしてしまうことがあるのです。
金の価格は為替や景況に左右されやすく、素人が利益を出すのは難しいと言われています。
金を利用して現金化をする時は、金の価格と為替レートをチェックして購入し、現金化するタイミングも考えることで、より高い換金率にすることができます。
金の価格は常に変動しているのではじめてだと難しい
金の取引は世界中の市場で行われています。
世界中のどこかで取引が行われているため、ほぼ24時間休みなく取り引きされています。
そんな金の価格は常に変動しています。
市場では指標となる価格を決めていて、それをLBMA Gold Price(ロンドン貴金属市場協会金価格)といいます。
LBMA Gold Priceは毎日10:30と15:00にロンドン市場で決定されています。
ロンドン市場で価格が決まっていますが、金は国際的にはトロイオンス単位、米ドル建てで取り引きされています。
日本では金貨の質量を「オンス」で表記していますが、これは通常使われている常衡の1オンス=28.349523125グラムとは違います。
貴金属や宝石の計量に使われているトロイ衡の1トロイオンス=31.1034768グラムなので、注意が必要です。
日本では金貨の質量の計量にのみ、このトロイオンスが使用されており、定義は1トロイオンス=31.1035グラムとされています。
日本国内の金の価格は、海外市場の取引を参考に1トロイオンスの価格を算出し、その時点の為替レートに基づいてドルから円に換算します。
そして、1グラム当たりの価格を算出することで、金の価格が決まります。
この価格には手数料が加えられ、消費税を乗じたものになっています。
金は現在(2020年6月)、1グラム6000円以上という価格で取り引きされています。
金は毎日取引されているため、価格は毎日変動します。
価格変動の要因は、海外市場における取引価格と米ドルと円の為替レートです。
日本国内で取引される金は輸入を前提とされています。
米ドルと円の為替レートは金の価格にも直接影響します。
金の取引価格と為替レートによって、金の国内価格は毎日変動しています。

金を使った現金化は時間に余裕があるなら有効
金を利用して現金化をする方法について見てきました。
現金化の1つの方法として金を利用することはできます。
手順も難しいものではありませんが、換金率を考えると特に良い方法とは言えません。
オンラインを除くと基本的に金地金はクレジットカードでは購入できませんので、必然的に高い換金率は求められなくなります。
金地金は投資目的で購入されるものでもあり、カード会社はマネーロンダリング防止や現金化の防止を考えてクレジットカードでは購入できなくしているのです。
また、金は購入する場合でも在庫がないこともありますので、すぐに現金を手に入れたいような時は利用できないでしょう。
ヤフオクやamazonなどを利用して購入しても、金地金を受け取るのは早くても数日後です。
それを買取業者に買い取ってもらうのであればすぐに現金を受け取れますが、換金率はかなり悪くなります。
少しでも高い換金率を考えるのであれば、ヤフオクなどを利用することになり、金地金を手に入れてからさらに1週間程度は時間が必要になります。
スピード感のなさと手間のかかることはよく理解しておいた方がいいでしょう。