クレジットカードを使う時には、日常的な買い物でサインレス決済がある程度普及しているため、暗証番号をいざ求められた時に忘れたと気がつくことが少なくありません。
クレジットカードを使うためには、本来サインを行えば良いことになっていますが、海外旅行時には暗証番号入力も合わせて求められることが多いです。
では、なぜクレジットカードにはサインと共に暗証番号設定が行われているのでしょうか。
クレジットカードの暗証番号を忘れた時の対処方法
クレジットカードは、カード会社による審査に通過した名義人本人のみがカード会社から貸与されたクレジットカードを使えることになっています。
このため、たとえ配偶者であっても勝手にクレジットカードを使えないことから、必要に応じて家族カードの発行が必要です。
家族カードについてこちらのページもご参照ください。
クレジットカードの「家族カード」のメリット・デメリット
スーパーマーケットや日常的な買い物では、1万円未満なためにサインレス決済に慣れてしまい、ついうっかり暗証番号を忘れたという事態が発生しやすくなっています。
クレジットカードの使用は、サインが標準的な使い方であって暗証番号は必須ではないという点をまずは理解しておく必要があります。
暗証番号を忘れたらその場ではサインによりクレジットカード決済を希望しよう
クレジットカードの暗証番号を店頭にて求められた時に、忘れてしまっていたならばその場ではサインによる決済を希望すると良いです。
- なぜなら、クレジットカード裏面に記載された自署サインと同じ直筆サインさえ出来れば本人によるクレジットカード決済と認められるからです。
- クレジットカードの自署サインと同じかどうかは、店頭で決済を行う加盟店により初期判断を行えるので、明らかに異なるサインを行った場合にはカード会社へ電話連絡して本人確認を行うこともあります。
日本国内では少ないですが、海外では暗証番号入力とサインの両方を求められることすらあるわけです。
なぜなら、加盟店である店舗が本人とは異なるサインをした人に対して暗証番号入力無しで品物を渡した場合、カード会社から代金立て替え払いを拒否されてしまうことがあるからです。
暗証番号を忘れた時には、その場でサインによるクレジットカード決済が可能ではあるものの、場合により本人確認をカード会社に対して厳格に求められる可能性が高いと知っておかなければなりません。
あやふやな暗証番号は入力してはならない
クレジットカードの暗証番号は、3回入力を間違えるとロックされてしまうので、あやふやな状態で暗証番号を入力してはなりません。
日本国内でクレジットカードを使用する場合ならば、「サインにして下さい」と一言伝えるだけでサイン方式に切り替えられます。
しかし、なおも暗証番号入力を求められる場合には、一度入力して「カード会社へ今すぐ電話連絡して下さい。」と伝えればすぐにサイン方式に切り替えてくれるはずです。
なぜなら、加盟店が繰り返し暗証番号入力を求めることは加盟店契約により禁止されているので、本人確認方法として速やかにカード会社へ電話を繋ぐべきだからです。
サイン方式が正規のクレジットカード使用方法だとカード会社から説明してもらうことが出来ます。
全ての決済が終わった後で、カード会社へ連絡して暗証番号再設定手続きを行えば問題ありません。
クレジットカードには決済に必要な番号が複数ある
クレジットカードには、決済を行うために必要な番号が複数記載されていて、磁気テープとICチップに必要な情報が記録されています。
クレジットカード表面には、少なくとも以下の3つの情報が必ず入っているわけです。
クレジットカードには決済に必要な番号
- 16桁または15桁のカード番号
- 有効期限
- 名義人のアルファベット表記名
また、裏面には署名欄に自筆署名が必要となっていて、合わせてセキュリティコードが3桁または4桁記載されています。
クレジットカードの利用規約を確認すると、クレジットカード決済を行う条件として必ず
「カード裏面の自筆署名欄に本人直筆署名が行われていること」
という条件が入っているので、少なくとも名義人本人がクレジットカードを持参して店頭にてサインを行えばクレジットカード決済が可能です。
暗証番号入力は、店頭にて対面による決済を行わない場合に本来は使われるものですが、サインが自署とは異なると判断された場合にも副次的に利用される本人確認方法となります。
クレジットカードの暗証番号は忘れないように
クレジットカードの暗証番号は不正使用防止のためなど、とても便利ですが忘れてしまうととても面倒なことになります。
忘れないためにもいくつか注意点をご紹介するのでチェックしてください。
クレジットカードの暗証番号は電話連絡でも教えてもらえない
クレジットカードの暗証番号を忘れてしまったからといって、カード会社のコールセンターへ電話連絡しても教えてもらえません。
カード会社による運用は各社異なるものの、暗証番号は厳密な本人確認の上で行わなければならないので、対面式のカードカウンターでも無い限りは電話連絡のみで暗証番号を教えることは出来ないわけです。
実際に多くのカード会社では、コールセンターのオペレーターから暗証番号が見えないようになっているので、誤って本人になりすました第三者へ教えてしまうことを防いでいます。
クレジットカードの暗証番号変更はカード自体の交換になる
日本国内で発行されているクレジットカードの多くがICチップ搭載タイプに切り替わりつつありますが、クレジットカードの有効期間が5年間に設定されているためにまだ切り替えが完了していない会社もあります。
磁気テープタイプのクレジットカードは、スキミング被害を防ぐことが難しいために複製が困難なICチップが採用されている現状です。
ICチップは暗証番号を変更するとICチップごと交換する必要があるために、多くの場合でクレジットカードの交換が必要となります。
クレジットカードの暗証番号変更は会員ページまたはコールセンターで行う
クレジットカードの暗証番号変更は、会員ページまたはコールセンター経由で申請を出した上で変更手続きを行います。
前述したように、ICチップ入りクレジットカードの場合には、クレジットカード自体を交換しなければなりません。
会員ページからの暗証番号変更は、新しいクレジットカードを自宅で受け取らなければならない点に注意が必要です。
3回間違えるとクレジットカードが緊急停止状態となる
カード会社は不正利用を常に防止するため、暗証番号を複数回間違えた場合にはクレジットカード事態を無効とする処置を行います。
24時間システム監視が行われているので、緊急対応センターへ電話連絡しなければならない事態となりかねません。
このため、クレジットカードの暗証番号が分からない状態で使うことは避けなければならないわけです。
クレジットカードの暗証番号はセキュリティ対策として常に把握しておく
クレジットカード決済は、対面式ならば自署サインにより支払いが出来ますが、自動券売機や高額決済時には暗証番号入力が求められることがあります。
暗証番号はICチップ入りクレジットカードの場合には書き換えが出来ないので、暗証番号を忘れたらコールセンターへ連絡して再発行手続きを取ることになりかねません。
複数回間違えると不正利用防止のためにクレジットカード自体が無効処理されてしまうので、暗証番号を忘れた時点で変更手続きをコールセンターへ行う必要があります。
まとめ
- 暗証番号を忘れたらその場ではサインによりクレジットカード決済を希望できる
- 3回間違えるとクレジットカードが緊急停止状態となるので暗証番号は事前に確認しておく
- 暗証番号変更は会員ページまたはコールセンターで行う
クレジットカードを作成して日が浅いという方は、こちらの記事も併せて読んでみてください。
クレジットカードを使い慣れていない人にもわかりやすく解説しているので、色々と参考になるかと思います。