海外旅行で外貨を使いきれず、日本に持ち帰ってくることはよくあります。
また、最近では資産運用の一つとして外貨を利用する人も少なくありません。
そんな外貨を少しでもお得に現金化するにはどのようにしたら良いのでしょうか?


外貨を現金化する主な方法は両替!外貨の両替では為替レートが最重要
外貨を現金化する主な方法は両替です。
そして外貨の両替では、必ず為替レートの影響を受けます。
また併せて手数料が発生します。
少しでもお得に現金化するには、為替レートと手数料の仕組み理解しておく必要があります。

一番の肝となる為替レート
為替レートの影響で現金化の際、手にする金額が変わってきます。
例えば、10,000ドルを現金化する場合、1ドル100円の場合は100万円を受け取れますが、1ドル105円の場合だと105万円となり、同じ10,000ドルでも5万円もの差額が生じます。
少しでもお得に外貨を現金化するには、為替レートが良い時を選ぶ必要があります。
しかし、為替レートは毎日変わり、しかもその要因は様々ですので、先の相場を予測することは不可能と言えます。
為替レートにこだわる余り、現金化するタイミングを逃すことがないようにしましょう。

手数料は為替レートに含まれている
最近では日本円の両替でも手数料を取る金融機関がほとんどですが、外貨を現金化する際も手数料が発生します。
しかし、日本円の両替手数料のようなかかり方ではなく、為替レートに含まれているケースがほとんどです。
どの外貨であっても、基準となる為替レートがあり、日本円から外貨に換える場合は、基準となる為替レートに手数料分を上乗せしたレートが適用され、外貨から日本円に換える場合は基準となる為替レートから手数料分を差し引いたレートが適用されます。
例えば、1ドルにつき1円の手数料がかかる場合、基準となる為替レートが1ドル100円とします。
日本円からドルに換える場合に適用されるレートは1ドル101円、ドルから日本円に換える場合に適用されるレートは1ドル99円となります。
上乗せされる手数料は、両替する窓口や通貨によって違いますので、事前に確認するようにしましょう。
両替所はそれぞれの特徴をしっかりと把握して自分に合った窓口を利用しよう
外貨を両替してくれるところ
- 空港
- 銀行
- 金券ショップ
- 自動外貨両替機
- ネット
取り扱える外貨の種類は窓口で違いがありますので、事前に確認するようにしましょう。
また、これらの両替窓口のほとんどが紙幣のみ取り扱いとなっており、硬貨は対応していません。
硬貨を現金化する場合は、一度ポケットチェンジで電子マネーに換え、その電子マネーを現金化しなくてはなりません。
帰国後すぐに空港で現金化
空港直営の両替ショップの利用は、帰国後すぐに現金化できる手軽さが最大のメリットと言えるでしょう。
最近では銀行の両替所を併設している空港もありますので、入店前に直営なのか、銀行なのかチェックするようにしましょう。
また、米ドルやユーロといったメジャーな外貨以外の外貨を取り扱っているかも確認する必要があります。
手軽さが最大のメリットである反面、手数料は他の両替と比べ高めと言えます。
従って、帰国後すぐに現金が必要である場合以外は他の両替を利用した方が良いかもしれません。
外貨両替の代表格!信用度一番の銀行窓口
銀行窓口の利用は、安心安全であることが最大のメリットです。
最近では空港内に両替所を設置していることも多く、空港直営の両替ショップ並みに手軽に利用できるようになりました。
しかし支店によっては、外貨両替そのものを取り扱っていないことも多いので、事前に確認しておくようにしましょう。
また、取り扱っている外貨も銀行によって違いがありますので、併せて確認すると良いでしょう。
安心安全、なおかつ手軽になってきているだけあって、手数料は比較的高めと言えます。

金券ショップは手数料も安く魅力的
金券ショップでの外貨両替手数料は、空港直営の両替ショップや銀行と比べ、安く設定されています。
また、営業時間が長いショップも多いため、仕事帰りに立ち寄るなど利用しやすさも魅力の一つです。
一方で、金券ショップにとって外貨両替は、おまけのサービスであることが多く、そのため取り扱っている通貨は米ドルやユーロといったメジャーな通貨を中心に10数種類程度と多くありません。
取り扱っている通貨、手数料共に店舗によって違いがあるため、それらを事前に調べる手間が面倒に感じるかもしれません。

外出不要のネット利用が新しい両替窓口として拡大中
外貨買取サービスとは、専門業者のサイトで外貨売却の注文を入力後、外貨を簡易書留などで郵送することで、後日売却額が口座に振り込まれるサービスです。
自宅に居ながらにして安い手数料で両替手続きができ、取り扱っている通貨も幅広いことが人気の理由でしょう。
また、業者によっては注文の際にクーポンコードを入力すると、一定額が売却額に上乗せされるサービスなどもあります。
しかし、郵送後の振り込みであるため現金化までに時間がかかってしまいます。
急いで現金化したい場合などは、他の外貨両替を利用した方が良いでしょう。
話すのが苦手な方は操作も簡単な自動外貨両替機
窓口の係員と話すことが苦手な方は、SmartExchange(スマートエクスチェンジ)という自動外貨両替機を利用すると良いでしょう。
現在全国で437台が設置されており、サイトでは設置場所が検索できるので、非常に便利です。
手数料について明確にされていませんが、従来の両替ショップとは違い人件費がかからない分、銀行よりも安くなることが多そうです。
クーポンQRコードを読み取らせることで、優遇レートが適用されるサービスもありますが、対象外の通貨は利用できません。

外資の現金化方法は両替だけではない!
これまで、両替による外貨の現金化について解説してきましたが、両替しか現金化の方法がないわけではありません。
両替以外にも現金化する方法はありますが、いずれにしても外貨から日本円に換えることになりますから、為替レートの影響は受けます。
外貨預金を利用する
一部の銀行では外貨で外貨預金に預け入れできます。
また、一方でネットバンキングやキャッシュカードで外貨預金から日本円の普通預金に振り替えることもできます。
つまり、急いで現金化する必要がないのであれば、一旦外貨を外貨預金に預け入れて運用し、必要になるタイミングで日本円の普通預金に振り替え、キャッシュカードで現金を引き出せば、両替をすることなく現金化できるというわけです。
外貨預金を利用しますから現金化するまでの日数分利息が付く分、両替よりもお得になります。
一方で外貨を入金する場合、手数料が発生することがありますので、トータルでどれだけのコストがかかるか計算しておく必要があります。
外貨で支払いできるお店でお釣りをもらう
ドン・キホーテとヨドバシカメラは日本に居ながらにして、外貨で支払いができる数少ないショップです。
ヨドバシカメラは米ドルのみ、ドン・キホーテは米ドル、中国人民元、韓国ウォン、タイバーツ、ユーロ、香港ドル、台湾ドルの7種類が取り扱えます。
外貨で支払ったおつりは日本円でもらえますので、少額ですが現金化することができます。
また購入した商品をリサイクルショップ等に持ち込めば、両替することなく現金化することができます。
しかし、ドン・キホーテでは1回の支払いで使用できる外貨は1種類のみ、日本円で10万円分まで、硬貨は使えない、と制限も多く、為替レートも銀行より悪いことが多いようです。
また購入した商品を新品のままリサイクルショップに転売したとしても、購入額よりもはるかに安い金額になりますから、最終的に外貨両替よりもかなり不利な現金化になることが多いようです。

外貨の硬貨は電子マネーに両替する
これまでに紹介した現金化の方法のほとんどが、外貨の硬貨を使用できません。
しかし、ポケットチェンジでは硬貨の現金化も可能です。
ポケットチェンジでは10か国の紙幣、硬貨を電子マネーやギフト券などに交換することができる機械で、少しずつ設置台数を増やしています。
為替レートは端末に表示され、そのレートのうち手数料がどれぐらいかは不明ですが、人件費等がかかっていませんのでそこまで高くはないようです。
交換先は交通系電子マネーやAMAZONギフト券、WAONカードなど利用頻度が高いものがラインナップされています。
クレジットカードで外貨購入してレートがいいときに売る
外貨が手元にない場合はクレジットカードで外貨購入し、その外貨を両替することで現金化することができます。
クレジットの支払い日まで日数がありますので、為替レートが良いタイミングで両替することで購入額よりも多くの現金を手にすることができるかもしれません。
しかし、為替レートは不確定ですから、ギャンブル的要素が非常に強いです。
大きく損してしまうこともありますから、両替のタイミングには十分注意しましょう。

まとめ:外貨の現金化は為替レートが一番大事
外貨を現金化するには両替が一番オーソドックスな方法ですが、それだけではなく電子マネーやギフト券、通常の買い物に使うことでその代金分を現金化するという考え方もあります。
いずれの場合も為替レートが一番大事であり、購入時より良い為替レートで両替であれば、現金を殖やすことも可能ですが、逆に大きく損してしまうこともありますので、為替レートには十分注意するようにしましょう。