クレジットカードを持つことで支払い方法をスムーズに行うことができますが、自分のステータス性が高いことへの証明として利用もできます。
クレジットカードのグレードがゴールドやプラチナであれば付帯特典の内容も一般とは変わって豊富であり、見た人もステータス性の高さを認識することができます。
ただ、グレードの高さにより費用負担が大きいため、途中でグレードダウンを考える人もいるでしょう。
クレジットカードのグレードダウンはどんな場合に、またどんな方法で行うことができるのか紹介しましょう。
クレジットカードをグレードダウンすべき状況
クレジットカードはグレードが高ければ、グレードダウンすることが可能です。
クレジットカードのグレードダウンを検討すべきなのは以下のような状況のときです。
理由も含めて紹介しましょう。
年会費が高くて維持が困難な場合
クレジットカードを利用するときに注意しておきたいのは年会費です。
クレジットカードの年会費はグレードによって異なり、ゴールドであれば1万円を超えるものも多く、プラチナであれば5万円〜10万円以上のものがあります。
グレードが高い分、付帯特典はかなり充実していますが、年会費も高く設定されているため、費用はその年によって大きな負担となるでしょう。
また、年会費の負担料とクレジットカードの付帯サービスが釣り合わないなら、グレードが高くても意味がないこともあります。
例えば、プラチナやゴールドには空港ラウンジの無料利用や海外国内保険の金額が大きく設定されていますが、旅行に行く機会が少なければこの付帯特典を利用する機会が少ないので、意味がありません。
年会費が高いだけで付帯特典の利用をうまく活用できないなら、グレードが高いのはデメリットが大きくなるので、グレードダウンすべき状況と言えます。
新規でクレジットカードを申込みしたいとき
クレジットカードを新規で取得することを考えているなら、グレードダウンすることを検討することもあるでしょう。
新しくクレジットカードを持つなら、付帯特典を利用することができますが、その分年会費などの維持費も増えるからです。
特に、グレードの高いゴールドやプラチナを持っているなら、複数枚のクレジットカードの中でも年会費などの負担が大きいです。
ただ、そのカードの付帯特典を引き続き利用したいなら、解約してしまうと全く利用することができなくなります。
そのため、グレードダウンタしてカードを一般にまで下げて、複数枚のカードを持った際の費用負担は軽減するようにすべきです。
また、新規でさらにカード発行をするとしても、確実に審査に通過して発行してもらえる保証はありません。
そのため、新規で別のカード発行を行うよりはグレードダウンして今まで使用していたカードを利用するのが手続きもスムーズなのでお得と言えます。
カードのポイントを使用したい
クレジットカードは使用するだけでポイントが付与されますが、解約してしまうと当然取得したポイントは全て消滅してしまいます。
しかし、クレジットカードで貯めたポイントを失うとカード会社の提供しているサービスや商品購入に利用することができず、貯まったポイントが多ほど損をしてしまうことになります。
もし、維持費がデメリットになっていてもクレジットカードのポイントを引き続き利用していきたいなら、グレードダウンさせることで問題を解消させることが可能です。
クレジットカードはグレードダウンしても保有しているポイントは引き継がれることがほとんどなので、維持費は下がり、ポイントは保有し続けることが可能です。
クレジットカードとしての機能性などに問題なくポイントを引き続き使用したいなら、グレードダウンして維持費を下げてポイント使用するようにしてください。
クレジットカードのグレードダウンのやり方
クレジットカードをグレードダウンしたいなら、どのように行うことができるのか確認しておく必要があります。
クレジットカードのグレードダウンは2つの方法から行うことができるので自分に合う方法を選びましょう。
電話をしてグレードダウンを行う
クレジットカードのグレードダウンは電話をかけて行うことが可能です。
電話でグレードダウンを行うときは、カード会社の公式サイトで電話番号を探すことも可能ですが、カードの裏面にサポートデスクの電話番号があるので、そこにかけて対応してもらうのがいいです。
電話をかけてカスタマーサービスの方にグレードダウンのことを伝えると、そのまま手続きに入ります。
グレードダウンの際は理由を聞かれることもありますが「維持費青抑えたい」と伝えれば問題ありません。
グレードダウンを理由によって拒否されることはないため、その点は心配しなくて大丈夫です。
クレジットカードのグレードダウンの手続きは直ぐに終えることができるため、時間もかかりません。
申込み書を郵送して提出
クレジットカードのグレードダウンは電話のみで終えることができるカード会社もありますが、書類の郵送を行なってグレードダウンの方法を行っているところもあります。
もし、グレードダウンで申込み書が必要になるなら、電話でオペレーターに対応してもらい申込み書を郵送してもらう、またはWeb上で請求することが可能です。
申込み書の手続きはインターネットに慣れているなら、Web上の方が手続きが早いです。
申込み書が自宅に届いたら必要事項を記入して郵送で返送することで、後日カード会社からグレードダウンしたカードが送られてきます。
郵送の場合は少し手間がかかりますが、こちらもグレードダウンが拒否されることはないため心配はいりません。
クレジットカードのグレードダウンをする際の注意点とは
クレジットカードのグレードダウンをするなら維持費の負担を軽減できるメリットがありますが、注意点もしっかり考慮しておきましょう。
注意点を抑えておかないと、思わぬ事態になりトラブルになることもあるためです。
グレードダウンの際は以下の点を確認しておくようにしましょう。
新しいカードが届くまで時間がかかることもある
クレジットカードのグレードダウンの手続きをした後は、新しいカードが届くまで時間がかかります。
グレードダウンの手続きをしてから翌日直ぐ自宅にカードが届くことはなく、当然カードが届かないなら、以前のクレジットカードは使用不可なので利用できません。
クレジットカードはグレードダウンの申込みをしてから大体1週間ほどで新しいカードが届きます。
しかし、カード会社の状況によっては3週間から1ヶ月ほどかかることもあるため、時間がかかってしまうこともあります。
もし、グレードダウンした後にクレジットカードが届かないなら、カードが届くまではカード利用できなくなるため、支払いなどに支障が出ることも考えられます。
別のクレジットカードを持っていない人は注意しておくようにしましょう。
カード番号は新しく変わる
クレジットカードのグレードダウンをすると、番号も変わってしまいます。
グレードダウンするということは新しいカードに発行し直すということなので、カード番号は以前と同じ番号に引き継ぐことはできません。
- カード本体
- カード番号
- セキュリティコード
- 有効期限
カード番号や有効期限が変わると、公共料金やWebでのサービスの支払いなどにカード情報を登録している場合、それらを全て変更しなければいけません。
カード情報が古いままであれば引き落としをすることができず、公共料金や登録サービスから未払い請求を受けることになります。
グレードダウンをして新しいクレジットカードが届いたら、カード情報を新しいものに再登録して、引き落としをスムーズに行えるようにしましょう。
支払った年会費は返ってこない
クレジットカードのグレードをアップさせた後に年会費が高額であると分かり、グレードダウンさせたとしても、1度支払った年会費は返金されることはありません。
ゴールドやプラチナなど、グレードが高いクレジットカードも1年ごとに年会費を支払う必要があり、期日になればカード会社が自動的に年会費を登録口座から引き落とします。
そのため、自分の年会費がいつ支払われるのかを確認してグレードダウンしないと損をしてしまうことになります。
年会費を支払った直後にグレードダウンするなら、そのグレードのサービスを利用しないまま一般カードにダウンするため、ただ高い年会費を支払ったのみとなります。
また、グレードダウンするタイミングによっては高いグレードの年会費を支払ったのに、ダウンした後も年会費を支払う必要が生じることもあるため、ダブルで年会費を支払うという事態になることがあります。
そのため、クレジットカードはグレードダウンするタイミングもしっかり計算しておくようにしましょう。
大体年会費を支払う1〜3ヶ月ほど前にグレードダウンの申込みをするのがおすすめです。
グレードダウンによる二重の年会費の支払いは注意しておく必要があるでしょう。
ランクダウンによるサービス利用の停止
クレジットカードのグレードダウンをすると当然、今まで利用していたサービスは利用できなくなります。
例えば、ゴールドやプラチナランクで受けることができる空港ラウンジのサービスやレストランでの優待券、またコンシェルジュによるサポートや旅行サポートなどは全て一般カードになれば利用できなくなるカードになります。
ランクの高いカードの付帯サービスを受ける必要がなくなったなら、グレードダウンしても問題はありませんが、もし重視しているサービスがあるなら、その利用ができなくなることを念頭に置いておく必要があります。
クレジットカードのグレードダウンは慎重に行おう
クレジットカードをグレードダウンする際は状況や注意点を考慮して決定する必要があります。
後悔をしないように、クレジットカードのグレードダウンを行いましょう。