クレジットカードを持っている人の多くは、ハウスカードと聞いても何のことか分からない人が少なくありません。
なぜなら、日常生活でハウスカードを意識することは少なく、既にハウスカードの新規発行をしていない信販会社が多いからです。
では、なぜハウスカードの現金化は一般的なクレジットカードよりも難しいのでしょうか。


ハウスカードを現金化するなら国際決済ブランド付きがおすすめ
信販会社が発行しているハウスカードには、近年は国際決済ブランドが付帯されているので、事実上は一般的なクレジットカードと同じ使い方が出来ます。
よくある例として、かつて日本信販が「NICOS」ブランドで展開していたハウスカードは、順次三菱UFJカードへと切り替えが行われて、近年では国際決済ブランドのVISAやMasterCardが同時に付帯されたクレジットカードに切り替わりました。
手持ちのクレジットカードがハウスカードであっても、国際決済ブランドマークが付帯されていれば、一般的なクレジットカード現金化業者との取引により現金化が可能です。
ハウスカードは現金化しづらいけれども通信エラーには強い
国際決済ブランドが付帯されたクレジットカードが発行されていても、ハウスカードとしてのブランドマークがクレジットカード券面に印字されていることは、通信エラーが発生した時にこそ決済で活躍出来ます。
現金化を行うためにハウスカードを使うことは一般的なクレジットカードよりも難しくても、国際決済ブランドの通信エラー発生時には発行元会社へ電話連絡すればクレジットカード決済を行えるという点で意義があります。
日本国内では国際決済ブランドの通信エラーは滅多にありませんが、通信エラー発生時にはオンラインによるクレジットカード決済が出来ないためにインプリント決済となるはずです。
しかし、ハウスカードについては、専用コールセンターへ店舗から繋げばすぐに承認されるので、サインだけで買い物を継続出来ます。
ハウスカードで現金化するときの注意点
上記で説明したように、ハウスカードでも現金化は可能です。
ただ、注意してほしいポイントがいくつかあるので、1つずつ詳しく解説していきます。
国際決済ブランド無しタイプだとチェックが厳しい
国際決済ブランドが付帯されていないハウスカードは、一般企業が発行元となっているために購入商品の履歴管理が顧客管理と紐付いていて厳しくなっています。
食品購入ならば毎日同じ商品を継続購入していても不自然ではありませんが、1世帯に1台あれば問題ないと考えられる商品を毎週購入していたらハウスカードの現金化を行っていると疑われても仕方がありません。
ハウスカードは、過去の全取引履歴を発行元会社がいつでも好きなだけ参照して分析出来るからこそ現金化を行う際にハードルが高くなるわけです。
発行元グループ内店舗のみのため現金化目的がバレる
ハウスカードは、発行元の会社が経営している店舗及びグループ内の店舗のみで使用可能なことから、購入商品の決済履歴と顧客情報を一元管理しています。
グループ店舗内のみで使えることから、ネットショップであっても同じグループ内に限定されます。
一般的なクレジットカードならば、クレジットカード会社と加盟店は別々であって、個別にどの商品を何個購入したという詳細な履歴まではクレジットカード会社から特別な調査を要請されない限りは開示されません。
しかし、ハウスカードの場合には発行元と販売店舗が同じ会社または企業グループ内に限られるからこそ、1度調べ始めたら過去の取引履歴を詳細に全てチェックすることが出来るわけです。
このため、ハウスカードを使った現金化を行う際には、商品買取方式による現金化を行うしかないために同一商品を複数回購入して転売すると偏った商品ばかりを購入する要注意な顧客としてマークされがちです。
クレジットカード現金化業者では、ハウスカードを使った決済をしようとしても国際決済ブランドマーク付帯が無い限りは出来ません。そこで、クレジットカード現金化業者は、商品買取方式での現金化しか受付出来ないわけです。
クレジットカード会社が発行しているハウスカードは新規発行していない
クレジットカード会社が発行しているハウスカードは、順次国際決済ブランドが付帯された一般的なクレジットカードに切り替わっています。
実際にかつて「NICOS」ブランドを冠していたハウスカードは、VIASOブランドのクレジットカードとしてNICOSとVISAの両方を付帯したクレジットカードへと切り替わっています。
Oricoについては順次ハウスカードの新規発行を停止して、改正貸金業法が完全施行されたタイミング及び割賦販売法が改正された時期に合わせて、国際決済ブランドを付帯したハウスカードへと切り替えを行いました。
このため、現在もクレジットカード会社が発行しているハウスカードは無くなり、ガソリンスタンド・百貨店・家電メーカーめスーパーマーケットチェーンが発行するハウスカードが残っている程度となっています。
ハウスカードの現金化に対応している業者は少ない
ハウスカードに対応しているクレジットカード現金化業者は、商品買取方式による現金化を行う古物商としての営業を行う程度であって、ハウスカードを直接使った現金化を行う業者はごく僅かとなっています。
なぜなら、商品買取方式以外でクレジットカード現金化を行うためには、現金化業者がハウスカードの加盟店に入らなければならないからです。
ハウスカード発行元としては、自社グループ内での商品購入を外部のカード会社に手数料徴収されることなく使ってもらうことを目指しているので、ハウスカードの現金化は自社の利益に相反するため認められません。
地域限定で展開している地元の現金化業者に一部ハウスカードの現金化を行う業者がいるものの、全国展開している現金化業者はハウスカードに対して商品買取方式での現金化のみの対応となっています。
ハウスカードを現金化してくれる業者はアドバイスが親切丁寧
ハウスカードの利用限度額は、国際決済ブランドが付帯された一般的なクレジットカードと比較して少ないために、ハウスカードを取り扱いしても手間ばかりが掛かり利益がさほど見込めません。
にも関わらず、ハウスカードの取り扱いを行う現金化業者は、対応可能なハウスカードに関する注意事項を熟知しているからこそ細かい注意点をアドバイスしてくれます。
ハウスカードの現金化に拘っている状態でなければ、ハウスカードの取り扱いがある現金化業者は案内が親切丁寧という点をメリットとして考えて、手持ちの一般的なクレジットカードとハウスカードを比較して総合的に有利となる現金化を行ってみると目標金額を入手しやすくなるはずです。

ハウスカードの現金化は現金化業者のアドバイスが有効
ハウスカードの利用限度額は、自社店舗内及びグループ店舗内でしか使えないために少なくなっています。
一般的なクレジットカード現金化とは異なり、商品購入履歴が詳細に顧客情報と結びついていることから、商品購入履歴の偏りから現金化を行った事実が判明しやすいです。
このため、ハウスカードに対応している現金化業者は、利益がさほど見込めないにも関わらず対応している点で優良現金化業者の可能性が高くなります。
ハウスカードを現金化するためには、商品買取方式での現金化となるものの購入商品の重複には細心の注意を払わなければなりません。