小切手を受け取った……、そのとき私達はどのようなことに注意をしなければならないのでしょうか。小切手に大事なのは、管理を行うことです。
業務中、あなたは、前月支払い分を小切手で受け取ることになりました。果たして、それはその後どうすればいいのでしょうか。
小切手の現金化
受け取った小切手は、現金とほとんど同じ意味を持ちます。しかし、現金と同じというものの小切手では買い物をすることが出来ませんよね。
現金化という作業が必要となりますが、果たしてその方法とは……。
小切手は、受取人が自分自身の取引している銀行に預ければ、銀行は、手形交換所を経由して、振り出した人(振出人)の当座預金から引き落しを行い、出金することが出来ます。
実際には作業している最中には引き出しすることが出来ないで、預け入れた日を含めて3営業日の期日が必要です。
3営業日かかってしまうことに問題を抱えている方々もいるでしょう。何か他に、すぐに小切手の現金化の方法は見付けることが出来るのでしょうか。
実際に小切手を見てみれば、表面に2本の線が引かれてあるでしょう。
線引小切手という言い方をしますが、このようなものに対しては、受取人は自分の口座がある取引銀行に提示する必要があり、手形交換所を通して取立をすることになります。
しかし、線引きがされていないものもあり、そのようなものに対しては、小切手に掲載されている銀行に持参することでスピーディーに換金を行うことが出来ます。
小切手の現金化で必要なもの
はじめて小切手の現金化という方々は、ちょっと不安に気持ちも抱えていることでしょう。そして、多くの方々は小切手って、銀行に持っていけば誰でもスピーディーに現金化出来るものと思っているのではないでしょうか。
しかし、注意しなければならないのは、小切手にもいろいろ種類があることです。
まず、小切手を持参すれば誰でも現金化出来てしまうような小切手があります。 でも、紛失した人がすぐに警察に届ければ、すぐに足はつきそうなので犯罪としてはリスクが高めです。
そして、線引小切手というものがあります。小切手の上部に2本の平行線が引かれている小切手のことであり、「横線(おうせん)小切手」という言い方もします。
線引小切手の種類には、銀行と取引がある人に対してだけ支払いされる一般線引小切手というものと、取引銀行を指定する特定線引小切手があります。
一般線引小切手は、2本の平行線がありますが、その線の間には、「銀行」や「BANK」を含んだ文字の記載があったり、2本の平行線だけの小切手です。特定線引小切手の場合は2本の平行線の線内に特定の銀行名などの記載があります。
指定されている銀行に口座がないと、支払いを受けることが出来ません。
そして、先日付小切手があります。先日付小切手は、振出日を実際の振出しの日よりも後の日付にして振出する小切手のことです。
このような小切手のタイプは、受取人の快諾も必要になって来ますし、約束がしっかり守られることが前提となっている小切手です。
実際に、資金不足で不渡りのリスクも抱えているので、よっぽど信用出来る相手でないとそのようなやりとりは基本行わないでしょう。
受取人が約束を守らないで、振出日前に呈示を行い損害を出してしまった時、 振出人は、受取人に対して損害賠償請求をすることが出来ますが、不渡りが起きてしまうことに対して阻止は出来ません。
更に受取人が、先日付小切手を第三者に譲り渡してしまった場合、第三者が振出日より前に呈示してしまうことで、振出人が損害賠償もすることが出来なくなってしまうでしょう。
約束手形も似たタイプなのかもしれませんが、先日付小切手はそれとは違い、振出日に対して法的根拠を見いだすことが出来ません。やっぱり、先日付小切手に対しては、信用力がないから、そのような方法を取る事情があるようです。
小切手の現金化には、期限と言ったものも存在しているので、しっかり向きあう必要があります。かなり期限も短いので、はじめて小切手の現金化という人たちは、より注意をしなければならないでしょう。
何か他の用件と一緒に銀行へ行こうと思っていたら、たちまち期限切れということがあります。 振出日の翌日から10日間というルールが小切手法によってあらかじめ決められているのでこのあたりのポイントもしっかり抑えておくようにしてください。
2本線がない小切手のリスク
スピーディーに現金化出来るのはいいですが、2本線がない小切手はなくしてしまったり、盗まれた時大きな被害が出てしまうことになります。
ですから、
紛失しても換金する3営業日の間には支払い停止することが出来ます。
線引き小切手の中には、裏判という、裏側に銀行取引印が押してあるものがありますが、銀行に持参することですぐに安易に支払いすることが出来ます。
更に小切手の現金化で注意をしなければならないポイントは、額と振出人と振出日を要チェックすることです。振出日が空欄ということもあるので、そのような時、振出人にしっかり確認作業を行ってください。
振出日が先付になっているものは、受け取る側が日付に合わせて銀行に呈示するよう注意する必要があります。
小切手の現金化が特殊詐欺対策として有効的
特殊詐欺被害とは、まさにいま話題の振り込め詐欺です。でも、振り込め詐欺のようなケースで、小切手とはあまり結びつかなかったのではないでしょうか。
詐欺グループから、一定額以上の払い出し請求があったときには、記名式線引貯金小切手という方法が、現金化に手間がかかるから推奨されています。
それは、振り込み人が指定する受取人だけ現金化をすることが出来ます。息子と名乗り犯罪を起こす者たちがいますが、そのような詐欺は、本当の息子でないと受け取ることが出来ないので阻止することが出来ます。
単純構造ですが、多くの人たちが、このような方法に気付けばもっと特殊詐欺の被害を激減させることが出来ます。ここでみなさんにしっかり理解して欲しいのには、記名式線引預貯金小切手というモノが存在していることです。
いかがでしょうか。小切手の現金化について知らない人たちは、正しいルールを勉強する必要があります。プラスα、小切手の現金化は、悪徳業者に利用され、悪徳業者から身を守るためにも有効的に活用されています。