クレジットカードのキャンペーン・特典のお得さはカードによって大きく変わります

クレジットカード キャンペーン
調査員:たくや
クレジットカードを使うなら、最大限にキャンペーン・特典を受けた方が断然お得ですよね。

しかし、何となくポイントが貯まりやすそうだからといった理由だけでクレジットカードを選ぶ人も。
キャンペーンのメリットを活かせず、損しているケースも多いから注意してください。

クレジットカードには、どのようなキャンペーン・特典があるのか。
最もお得に利用するためのキャンペーン
を解説していきます。

目次

クレジットカードにはキャンペーンと通常特典の2種類がある

クレジットカードの特典はキャンペーンと通常の2種類がある

クレジットカードには、独自の特典やキャンペーンが付与されていることが一般的です。

顧客の囲い込み狙いのクレジットカードほど、通常特典に加えて期間限定キャンペーンとして新規加入特典が付与されています。

新規加入キャンペーンは期間限定でお得になる

キャンペーン内容は、期間ごとに変化。
同じキャンペーンが常に実施されているとは限りません。

一般クレジットカードで多い特典は、

  • 年会費永年無料
  • 年会費初年度無料

などですよね。
この他に各社新規加入キャンペーンを実施してお得さをアピール
以下のようなキャンペーンが、新規加入者向けとして定番です。

繰り返し行われているキャンペーン一例

  • JCB CARD Wが入会から3ヶ月間はポイント10倍キャンペーン
  • 三井住友VISAクラシックカード公式サイト新規入会&Vpassアプリログインによりもれなく利用金額の20%(最大8,000円)プレゼント
  • 楽天カード入会で次回の買い物で使える楽天ポイント8,000円分還元
  • ソラチカカードが最大19,600マイルプレゼント
  • ライフカードが最大12,000円相当のポイントプレゼント
  • Orico Card THE POINTが入会から半年間ポイント還元率2倍

一度実施して好評だったキャンペーン施策は、繰り返し行われることが多いのが特徴です。

具体的な金額やポイント還元額は変更されることも。
だけどカード会社は、顧客確保が目的なのがポイント。
新規加入キャンペーンは、どれもお得感があります。

お得さをアピールしたいキャンペーンは、いつまでも特典が継続するわけではないので注意が必要です。
気になるキャンペーン内容だったら、加入を検討してください。

通常特典を理解してクレジットカードを断捨離

通常の特典を理解しておけばクレジットカードの断捨離が可能

キャンペーン期間終了後は、一般クレジットカードに。
ポイント還元や各種付帯サービスの提供を受けるだけになります。

流通系のイオンカードは、買い物時に提示するだけで毎月20日・30日は購入代金が5%オフに。
この魅力的な通常特典は、イオンカードの顧客囲い込みにも役立っています。

年会費無料のクレジットカードほど新規加入特典を大きくしすぎると、毎月のカード決済手数料以外に収益ポイントがありません。

そこで、通常特典を手厚くせずに、一定数の解約が出ることを見越して新規顧客獲得を繰り返すわけです。

大きなキャンペーンを行わずにステータス性を重視したクレジットカードほど、通常特典が手厚くなっているのが特徴

通常特典に魅力がないクレジットカードは、長期間保有していてもお得感がありません。
だから時折断捨離して解約。
新たなクレジットカード申し込みを行うと、常にキャンペーンの特典を受け取れてお得です。

キャンペーン特典と通常特典の併用でクレジットカードはもっとお得になる

  • 期間限定のお得な新規加入キャンペーン:短期利用目的
  • 充実した通常特典:長期に渡るメインカード

と、クレジットカードを分類することで、お得な特典を使い分けやすくなります。

ステータスカードを目指す場合を除いて、一般カードやゴールドカードから特典内容が有利なクレジットカードへ乗り換えても何ら問題ありません。

たとえばポイント還元率が、新規加入から半年または1年間優遇されているクレジットカードがあるとします。
キャンペーン適用期間中は、そのまま利用。
期間終了後に、継続の有無を決めれば効率的です。

クレジットカードのキャンペーンは新規顧客獲得目的で実施

クレジットカードのキャンペーンは新規顧客獲得目的で実施されている

クレジットカードのキャンペーンは、既存のユーザー向けは多くありません

新規顧客獲得目的で、次々とキャンペーンが実施されています。
でも既存会員は、そのキャンペーンの一部をメリットとして受けられるだけです。

ステータス性が極めて高いプラチナランク以上を除き、特典内容に応じてクレジットカードを自由に乗り換えられます。
競合他社との顧客獲得競争が常だからこそ、キャンペーン内容も進化を続けているんです。

年会費無料特典は初年度のみという場合に注意

クレジットカードはかつてゴールドカードが中心でした。
だから広く一般カードが普及するまでは、年会費は有料が当たり前だったんです。

近年は一般カードの多くが年会費無料特典を謳っていますよね。
ただ、年会費永年無料年会費初年度無料は全く意味が異なるから注意してください。

年会費永年無料

年会費永年無料のクレジットカードならば、加入翌年度以降も年会費無料で使い続けられます
サブカードとして、全く使わない期間があっても年会費が掛からないから便利です。

年会費初年度無料

年会費初年度無料のクレジットカードでは、加入翌年度以降は、数千円という範囲内でも年会費が必要に。
基本有料ですが、特定条件を満たしたら引き続き年会費無料の場合もあります。

クレジットカードの利用規約をしっかり確認していれば、

  • 年会費永年無料
  • 年会費初年度無料

の区別はつくはず。
勘違いしないように注意してください。

年会費有料でもポイント還元率が高ければお得になる

クレジットカード年会費有料であってもポイント還元率が高ければお得になる

年会費有料のクレジットカードは、年会費永年無料よりも一般的にポイント還元率が高めに設定されています。
年会費永年無料の場合、ポイント還元率は0.25%程度が一般的です。

年会費永年無料のクレジットカードなら、ポイント還元率0.5%でも高率還元となります。
年会費3,000円程度でポイント還元率が1.0%の場合は、年間60万円程度使うなら十分に元が取れます。

年会費有料の一般クレジットカードは、ポイント還元率設定が高め。
あなたが年間に得られるポイント量が、年会費を上回っていればお得です。

一方、ゴールドカードは、ポイント還元以外の空港ラウンジサービスや利用限度額アップといった特典が特徴。
付帯サービスの活用によって、お得度が変わります。

キャンペーン期間終了後を見越して次のクレジットカードを手配する

メインには、ゴールドカード以上で安定したサービス内容を期待出来るクレジットカードを用意。
サブカードとして、キャンペーン重視のクレジットカードを作るとお得です。

新規加入キャンペーン・特典として、ポイント還元やマイル付与により実質8,000円相当のメリットを受けられるクレジットカードが増えています。

加えて新規加入から1年間はポイント還元率アップという大盤振る舞いも。
加入後1年程度は、最低限使ってもらいたいと考えている状況です。

1年間使うと、愛着を持つ人も増えますよね。
クレジットカードの乗り換えを考えない人も多くなります。

しかし、キャンペーン狙いで新規加入したクレジットカードは、キャンペーン期間終了後に同等サービスを提供するクレジットカードへ乗り換えれば、常にお得に利用し続けることが可能です。

クレジットカードのキャンペーン・特典は比較するほどお得に

クレジットカードの特典は比較するほどお得

クレジットカードのキャンペーンや特典内容は、各社最もお得に見えるように工夫しています。
だから内容を細かくチェックして比較することが大切です。

見た目の豪華さに騙されずにお得さを見抜く目を養えば、賢いクレジットカード利用者となれます。

ポイント還元率が高いクレジットカード

ポイント還元率が高いクレジットカードは、ポイント還元率1%を基準としてお得かどうか判断すれば迷いません。

他に目安として1年間に得られるポイント総量をいかに多くするかにも着目。

例えば、以下の3パターンの中で最もポイント面でお得なクレジットカードはどれでしょうか。

お得なカードとは

  1. 年会費永年無料でポイント還元率0.5%のクレジットカード
  2. 年会費3,000円でポイント還元率1.0%のクレジットカード
  3. 年会費永年無料でポイント還元率0.25%ですが新規加入特典として8,000ポイントプレゼント

上記3つのパターンで最もお得なクレジットカードは、人により変わるのがポイント
なぜなら、個人ごとに年間に使う金額と頻度が異なりますよね。
前提条件として、利用者の年収や生活スタイルかが分からないと判断できません。

1年間にクレジットカードを使う額が10万円の場合

  1. 500ポイント
  2. 1,000ポイント
  3. 8,250ポイント

最初の1年間に限れば、③のキャンペーンを行っているクレジットカードが圧倒的にお得です。
しかし、

1年間にクレジットカードを使う額が200万円の場合

  1. 10,000ポイント
  2. 20,000ポイント
  3. 13,000ポイント

となるので、②のポイント還元率常時1.0%が最も得になります。

ポイント還元率による違いでクレジットカード特典を比較する際は…

  • 1年間で使う金額に応じて得られる年間獲得ポイント数
  • 年会費
  • キャンペーン継続期間

上記3つを基準として判断する必要があります。

ポイント還元率が高いクレジットカードほどポイント有効期限は短い

年会費永年無料で、ポイント還元率1.0%と極めて高いのがOrico The POINTです。
年間利用額が20万円以上で、すぐにポイントを電子マネーや商品へ交換するならお得なクレジットカードです。

なぜなら、ポイントの有効期間が1年間と短いから。
利用金額が少ないと、ポイント交換前に全て失効してしまいます。

年会費永年無料の割に、極めて高いポイント還元率が設定されているクレジットカードも。
でもそのポイントを本当に利用できるかどうか、判断を冷静に行う必要
があります。

失効するポイントの量がどれくらいかという点はカード会社が非公開としています。
だけど家電量販店でのポイント使用率は50%と、半分は有効期限切れで失効しています。
これを考えると、0.5%のポイント還元率を1.0%にしても、ポイント有効期限を短くすればカード会社側の負担は少ないことが分かります。

有効期限を全く気にせずに貯められるセゾングループの永久不滅ポイントは、ポイント還元率は低いものの失効が無い点が魅力です。

ポイント還元と現金キャッシュバックのどちらがお得なキャンペーン?

ポイント還元と現金キャッシュバックのどちらがお得なキャンペーンといえるのか

クレジットカード新規加入特典

  • ポイント還元
  • 現金キャッシュバック

では、どちらがお得でしょうか。

ポイント還元アップキャンペーンは失効までに使いきれるかどうかがポイント

新規加入キャンペーンとして、期間限定でポイント還元率アップする施策があります。
通常獲得ポイントそのものがアップする場合の他、期間限定ポイントを追加付与される形式もあります。

通常獲得ポイントアップなら問題ありません。
ですが期間限定ポイントの場合は、有効期限切れに注意が必要です。

期間限定ポイントに、通常よりも短い有効期限を設定している場合も。
有効期限切れがある程度発生することを見込んで、カード会社が多めにポイント付与を行っています。

ポイント還元額のみに着目して加入クレジットカードを選ぶと、いざ使おうとした時には既にポイントが失効していたという残念な結果となりかねません。
カード会社からすれば、ポイント還元額が大きくても使われなければ痛くも痒くも無いわけです。

現金キャッシュバックは請求金額からの割引として適用される

現金キャッシュバックを行うクレジットカード新規加入キャンペーンは、現金がそのまま貰えると勘違いするケースが少なくありません。

カード会社が現金を配ることは、税金と資金決済法の兼ね合いから通常行いません。
基本的に請求金額を割引する方法で現金キャッシュバックを行います。

現金キャッシュバック対象額を全額得るためには、ある程度大きな買い物をする必要が。
使用金額が少なければ、最大額の現金キャッシュバックは受けられません。

なぜなら、現金キャッシュバックは、初回請求時1回限り使えるものがほとんど。
表示額が全て現金キャッシュバックされるまで、繰り返し複数回の請求で割引適用されるわけでは無い
からです。

電子マネーに変換出来るポイント還元がお得

有効期限を気にせずに、得られる新規加入特典を全て自分のものとする方法もあります。
それがポイント還元額を全て電子マネーへ変換すること。
だからお得に使いたいなら、このタイプのクレジットカードがおすすめです。

楽天カードは、加入時期により新規加入特典として付与されるポイント還元額が2,000~7,000ポイントとバラツキが大きいのが特徴ですよね。
ですが得られたポイントを楽天edyや他の電子マネーに交換しておけば、有効期限を気にせずに使えます。

一部の電子マネーは、最終利用日から一定期間が経過すると失効することがあります。
でもSuicaのように最終利用日から10年と長ければ、全く気にならないはずです。

クレジットカード新規加入キャンペーンで得られる初回特典は、

  • ポイント還元率が最大
  • 電子マネーに交換出来る

タイプがお得なクレジットカードだと考えられます。

長期保有者にはランクアップ特典が付与されるクレジットカード

長期保有者にはランクアップ特典が付与されるクレジットカード

クレジットカードをキャンペーン狙いで新規加入するなら、年会費永年無料やポイント還元率が確かに重要です。
ただ、メインで使うクレジットカード選びのためにキャンペーンを利用する考え方もあります。

実際にカスタマーフロントへ電話連絡した時に、クレジットカード会社により対応が大きく異なることに気づくはず。
新規加入時は親切だったものの、問い合わせるとたらい回しにされたという例は少なくありません。

そこで、最終的に欲しいと考えているゴールドカード以上のステータスカードのために、一般カードで様子見を行う方法があります。
長期間クレジットカードを保有していると、上位ランクのインビテーションが行われることが珍しくありません。

複数のクレジットカードを実際に使って比較した上で、対応が良いクレジットカード以外は解約。
別のキャンペーンにより、新たなクレジットカードへと入れ替えます。

メインで使っても良いクレジットカードを見つけた時点で、特典内容を把握した上で上位ブランド狙いに方向転換。
最初はキャンペーン狙いでも、クレジットカード選びで失敗しなくなるはずです。

クレジットカードのキャンペーンは特典内容よりもメリットの大きさで選ぼう

クレジットカードのキャンペーンは特典内容よりもメリットの大きさで選ぼう

クレジットカードのキャンペーンは、通常よりも優れた特典を用意することで良さを知ってもらうために行われています。

お得感が大きいキャンペーン施策は、永久に続くわけではありません。
クレジットカードの良さを知ってもらうために、加入を優先して行われています。

だからキャンペーンは、目先のメリットだけで選ぶよりも、一歩引いた目線から比較して選ぶと失敗しません。
将来のクレジットカードランクアップを狙いつつ、一般カードからお試しするつもりで選ぶのがおすすめです。

この記事を書いた人

某国立大学経済学部卒業後、金融系の会社に就職。

堅苦しい社風が合わずに6年で退職するものの、仕事柄クレジットカードについて詳しくなる。

クレジットカードの情報は世の中に多いけど、中には古いものがそのままということもあり危機感を感じていました。

退社をきっかけに、クレジットカード関連の情報サイトを開始するも上級者向けの情報ばかりで、あまり人気が上がらず閉鎖することに。
その後も仕事の経験からクレジットカードについては興味もあり、常に最新情報を追い続ける。

経験と知識を活かして、クレジットカードの賢い使い方などをこちらのサイトで紹介するようになりました。

過去の失敗から、クレジットカードの選び方など初心者でも役立つ内容や、さらに上級者向けの情報も合わせて、精力的に記事を執筆しています

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