LINE payの普及はキャッシュレス決済の広がりに合わせて行われていますが、いざ手元に現金が必要になった時に現金化出来る手段があることは便利です。
一定の手数料を払えばすぐに現金化出来るからこそ、ある程度多額の現金を持ち歩くリスクを避けつつ気軽に使い始められる方法としてLINE payの出金手段が複数用意されています。
では、LINE payを現金化する際にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
このページでわかる事
LINE payの現金化は3つの出金方法から選べば一律220円の手数料で済む


LINE payの仕組みは複雑だった


LINE payを現金化する際には、一見すると同じに見えるLINE payサービスの違いを理解した上で、LINE pay本人確認が済んでいることが前提となります。
チャージする際にコンビニレジのみで入金していると、LINE payカードが無料で発行出来るにも関わらずしていない人が少なくありません。
- LINE payコード支払い
- LINE payカード
- LINE payポイント
上記3つのうち、現金化出来るのはLINE payポイントを除いた部分となる点に注意が必要です。
2019年12月31日を最後として、LINE payポイントをLINE pay残高へ交換出来るサービスが打ち切りとなっているので、現金化出来る部分がLINE pay残高のみという点を把握していないと思わぬ勘違いをしてしまいます。
LINE payを現金化する際には、前提条件としてLINE payサービスについて本人確認手続きが完了していることと、LINE pay残高のみを現金化出来るという点の把握が最低限必要となります。
銀行口座への出金を選択する
LINE payを現金化する際には、line Moneyへ登録口座の設定が済んでいることが前提となり、出金先は登録済みの銀行預金口座となります。
LINE payを現金化する際の操作方法
- LINE payのメニューから「設定画面」→「出金」をタップ→出金用の銀行口座を選択可能に
- 出金先銀行口座を手続き途中で追加することが可能ですが、多くの利用者は登録済み銀行口座へ直接出金する方法を選択します
- 出金額を自由に選択した上で注意事項を確認して出金手続きを行えば、LINE payから登録済み銀行口座へ出金手続きが行われます
LINE payが管理する銀行から登録済み銀行口座へと銀行間をまたぐ振込手続きが行われると考えれば分かりやすいです。
銀行ATMで他行口座へ振り込み依頼する手順がLINE payアカウント上から出来ると考えれば、出金の仕組みをイメージしやすくなります。
スマートフォンを使ってセブン銀行ATMで出金する
スマートフォン1つ手に持った状態でセブン銀行ATMへ向かえば、1,000円単位で即座にATM出金を行える点が魅力です。
初めて手続きを行う際には、手間が掛かるために面倒と思いがちですが、一度慣れてしまえば手数料一律220円という点が魅力です。
コンビニATM経由で一般的な銀行預金口座から引き出すだけで、E-netやローソン銀行ならば275円のATM手数料が必要となることを考えれば、一律220円でセブン銀行ATM出金可能なLINE payの利便性がいかに高いか分かります。
具体的な手順は、以下のようになっているので確認しておくとスムーズです。
スマートフォンを使ってセブン銀行ATMで出金する手順
- スマートフォン上のLINE payメニューから「設定」→「出金」を選択
- 出金先としてセブン銀行ATMを選択
- 出金方法の説明がスマートフォン画面上に表示されるので次へ進む
- セブン銀行ATMにて「スマートフォン出金・入金」をタッチ
- セブン銀行ATM画面に表示されたQRコードをスマートフォンのカメラ機能にて読み取る
- 企業番号とワンタイムパスワードがスマートフォン上に表示されるのでセブン銀行ATMへ順次入力する
- 出金希望額を1,000円単位で指定して出金する
上記の流れをスマートフォンから行うことが出来るので、ワンタイムパスワードを使用して本人以外には手続き出来ないようにし、安全性を確保しています。
しかし、スマートフォンを使ったセブン銀行ATMでの出金は、ATMに表示されるQRコードをスマートフォンで読み取るという周囲から見て不審な行動を行うことになるので精神的にタフな人以外はハードルが高くなりがちです。
特殊詐欺防止のために銀行ATM付近ではスマートフォン使用をしないことが常識化している中で行うからこそ、正規の手続きであっても周囲から奇異の目で見られる点だけは覚悟しなければなりません。
LINE payカードを使ってセブン銀行ATMで即座に出金する

LINE payカードはLINE pay画面上から申し込みすれば、数日から1週間程度で自宅へ書留郵便にて届くので、無料発行出来るからこそ1枚は持っておきたいプリペイドカードです。
かつてはコンビニで即座に入手出来ましたが、匿名性が高すぎたことにより犯罪防止のため直送形式に変更されました。
LINE payカード1枚手元にあれば、次のような手順でセブン銀行ATMへ行くだけで即座に出金可能です。
セブン銀行ATMでの出金手順
- セブン銀行ATMへLINE payカードを入れる
- 「ご出金」を選択
- LINE payカードに登録済みの暗証番号を入力
- 出金希望額を入力


出金手数料は一律220円にも関わらず使い勝手に違いがある
LINE payを現金化する際には、3つの出金方法からどれを使っても一律220円という共通点があります。
しかし、手軽さや制限事項により必ずしも誰もがLINE payカードによる出金が適しているとは限りません。
LINE payを現金化するための出金方法を複数知っておくことは重要ですが、同時に制限事項も正確に把握しておかなければ失敗したと感じやすくなるはずです。
LINE payを現金化する際の制限事項を把握しよう
LINE payを現金化する方法が既にLINE pay側により用意されているので、いつでも好きな時に出勤手続きが出来ると考えがちです。
しかし、LINE payの出金手続きには、制限事項がある点を把握していなければなりません。


1円単位で出金したいなら銀行口座への出金を選ぼう
LINE payを現金化する際に登録銀行口座への出金を選ぶメリットは2つあります。
銀行口座への出金を選ぶメリット
- 1円単位で出金出来る
- 1日に出勤可能な上限金額が10万円と高い
つまり、LINE payの出金先として登録銀行口座を選択すれば、1円~100,000円の範囲内で好きな金額を出金手続き出来るわけです。
意外な盲点となる銀行口座には出金時間制限がある
LINE payを利用した登録銀行口座への出金手続きをしていると、「以下の理由で出金が制限されています。銀行の営業終了。」という表記を確認すると分かるように、LINE payでは平日9:00~15:00迄しか銀行口座への出金手続きが出来ません。
セブン銀行ATMからの出金には時間制限が無い点と比較すると、出金額は大きくなるものの時間制限があることが分かります。
LINE payの出金は、あくまでもサービスの一貫として行っているものであって、積極的に行わなければならない機能ではありません。
このため、銀行窓口営業時間と連動した取引時間制限を設けています。
1,000円単位で出金するならセブン銀行にて出金する方法が手軽
セブン銀行ATMにて出金を行う際には、LINE payからQRコードにて手続きを行う場合とLINE payカードを使う場合のどちらでも出金単位は1,000円となります。
手数料が1回につき220円かかるという点は、LINE pay残高から引かれることになるので、少なくともLINE pay残高が1,220円以上なければセブン銀行ATMでの出金手続きは出来ません。
実際に220円の手数料を支払って1円を銀行口座へ出金手続きすることは考えにくいので、セブン銀行ATM経由での出金はあくまでも1,000円単位の小口出金が中心となることが分かります。
1日に出勤可能な金額はセブン銀行なら1万円の制限がある
セブン銀行ATM経由での出金手続きには、1,000円単位という点以外に上限が1日10,000円という規定があります。
登録済み銀行預金口座とは異なり、本人確認の度合いが低いからこそセブン銀行ATMでの出金手続きには小口出金の範囲内をセキュリティー面から判断して10,000円までという制限が設けられています。
実際には平日昼間に行う銀行口座経由での出金と併用してセブン銀行ATMでの出金手続きは補助的な役割を果たすことが期待されている状態です。
LINE payが使えない場所でちょっとした買い物をする際に、小口出金をしたいと考えている時に重宝する方法です。
LINE payの現金化を最大限行うためにはどうすれば良いのか


LINE payの現金化を行う上でネックとなっていた1日の出金限度額10万円について、どうにかならないのかと考えていた助さんでしたが、LINE payならではのサービス内容変更に伴い現金化手段が他にも無いか模索していることが分かります。
手数料が増えても良ければクレジットカード現金化と同じ手順を踏む
LINE payカードを発行していれば、JCBブランドのプリペイドカードとして利用出来るので、手数料220円という一律の金額を超えて多額の手数料が発生しても構わなければ、クレジットカード現金化と同じ手順で現金化する金額を増やせます。
前提条件として、LINE payカードの発行と1日あたり使用可能なLINE pay決済金額を100万円まで増やしておくことが必要です。
利用状況により最大決済額が100万円まで増えないこともあるので、一旦LINE moneyをチェックして設定状況と上限金額の変更を行っておくことが望ましいです。
LINE payの取り扱い金額上限変更方法について
LINE payの取り扱い金額は、1日10万円が限度となっていることが一般的です。
しかし、LINE payの設定メニューから出金をタップして進むことにより、「アカウントタイプ」という項目から出金及びチャージ額の上限金額変更を行えるようになっています。
- 銀行口座チャージの限度額引き上げ
- 銀行口座出金の限度額引き上げ
- セブン銀行ATM出金の限度額引き上げ
上記の項目について個別または全体を一気に引き上げることが可能です。
10万円以内は出金手続きにより行い10万円を超えた金額は現金化業者を使う
LINE payの取り扱い金額について、10万円という制限を引き上げることが出来れば現金化業者を使う必要がありません。
しかし、利用状況に応じて上限金額の引き上げが可能となっているために、全ての人が出勤上限額引き上げ出来るとは限らないわけです。
そこで、状況に合わせて適度に使い分けすれば良いという結論に至ります。
1日10万円以内の出金額については、翌日と分けて準備出来るかという時間的な都合が許すかどうかで10万円を超え部分の現金化をどうすれば良いか決まります。
LINE payカードを発行していればクレジットカード現金化業者を使える
LINE payカードを使ったクレジットカード現金化は、JCBブランドのクレジットカードを現金化する手順と同じに行えば、少なくとも10万円を超える現金化が可能となります。
- 買取方式
- キャッシュバック方式
- デジタルギフト券買取方式
- 買い物代行方式
各種クレジットカード現金化業者が採用している手法の中で、LINE payカードを現金化する際には即日多額の現金化が行えるという点が重要です。
このため、日数を要する買い物代行方式や商品配送を伴う買取方式は適さないと考えられます。
結果的にLINE payカードを使って現金化業者へ依頼する際には、キャッシュバック方式とデジタルギフト券買取方式が有力となるわけです。
この中で最も有効な現金化手法として考えられるのは、amazonギフト券買取による現金化と考えられます。
なぜなら、LINE payカードに付帯されている国際決済ブランドがJCBという点が大きいです。
JCBブランドは決済事業者としてのアクワイアラーをJCBが兼ねているために、カード決済手数料が5%~8%と高額となることが知られています。
大規模事業者が加盟店となっている場合にはカード決済手数料が安くなりますが、中小加盟店はVISAやMASTERよりも遥かに高額なカード決済手数料が発生するからこそ、現金化業者を利用した際のカード決済手数料が換金率に響きやすいです。
- amazonギフト券買取方式ならば、amazon公式サイトにてLINE payカードを使ってamazonギフト券Eメールタイプを購入出来るので、カード決済手数料はamazon負担だからこそ現金化業者による買取額が高くなります。
- 消費税分及び現金化業者の手数料のみを考慮すれば良いので、85%程度の換金率で現金化出来るというメリットがあるわけです。
- 1日10万円という範囲を超えた部分のみ限定でamazonギフト券買取方式による現金化を行えば、総額ベースでは換金率が高くなると考えられます。
手数料負担と現金化可能な金額のバランスをどうするか考えよう
LINE payを現金化する際には、LINE pay残高を直接現金化出来る出金手続きならば一律220円という格安な手数料で現金化出来るメリットがあります。
1日に出金可能な金額は、登録銀行口座で10万円・セブン銀行ATMで1万円という範囲が設定されている状態です。
手数料負担を考慮した上で1日に出金可能な限度額の引き上げが出来るならば、思い切って行っておくということも1つの方法となります。
しかし、LINE payカードからの出金限度額引き上げは、同時にLINE payカード紛失やウィルス対策ソフトをインストールしていない一部機種のスマートフォンを乗っ取られた場合のリスクが計り知れないと考えて良いです。
- そこで、現金化業者を必要に応じて併用した場合の手数料負担と安全性を考慮して限度額引き上げを行わないというセキュリティー面重視の方針のバランスが求められます。
- LINE payは利用規約が1年に数回変更となることが珍しく無いために、常に最新の情報を見極めた上でセキュリティーを考慮した出金方法の使い分けを行うことが望ましいです。
利便性のみを追求しすぎると、想定外の事態が発生した際に起こりうる被害が大きくなることから、必ずしも限度額引き上げが正解とは限りません。
LINE payの現金化は手数料と出金限度額のバランスを考慮して複数方法から選んで使おう
LINE payの利用規約は繰り返し変更されているので、一律220円という手数料で複数の出金方法が用意されていることは、LINE payへのチャージを気軽に行える理由となっています。
多額の現金を持ち歩かなくてもいざという時にはLINE payからの出金が出来るからこそ、現金化を行うことがいつでも気軽に行いやすいというメリットが生かされるわけです。
利用限度額をいくらにするのかセキュリティー面を考慮した上で決められるならば、LINE payの利用を積極的に行おうと考える人が増えます。
キャッシュレス決済の普及で問題となる現金が必要となる場所であっても、すぐに現金化出来る方法があるからこそ日頃からLINE payへのチャージ額を増やしておくことが出来ます。
LINE payの現金化まとめ
- 3つの出金方法から選べば一律220円の手数料で済む
- 取り扱い金額は、1日10万円が限度なのが一般的
- 10万円を超えた金額は現金化業者を使う
- 手数料と出金限度額のバランスを考慮