ステータスが高いクレジットカードを持つ方法とは?

クレジットカード ステータス
調査員:たくや
持っているだけで高いステータス性が保障されるクレジットカードは、かつてゴールドカードしかありませんでした。

しかし、近年はプラチナカードブラックカードといった特別な招待が必要なランクアップにより持てる高レベルなステータスカードが登場しています。

では、クレジットカードのステータスとランクにはどのような違いがあるのでしょうか。

目次

クレジットカードには格付けランクがある

クレジットカードには格付けランクがある
クレジットカードには、審査の難易度だけでなくサービス内容に応じた格付けランクが存在しています。

最もシンプルで分かりやすい格付けランクの方法は、クレジットカードの種別として以下のような4種類の分類があります。

クレジットカードの分類

  • 一般
  • ゴールド
  • プラチナ
  • ブラックカード

一般カードならば誰でも一定の審査を受ければすぐに発行されますが、少なくともゴールドカード以上になると審査条件が厳しくすぐには保有出来ないことが少なくありません。

中には店頭にてクレジットカードを提示するだけで、周囲の対応が変わってしまうほどのステータスを持ったクレジットカードがあります。

一般カードなら安定した収入があれば審査の上で気軽に保有出来る

一般カードは、様々なデザインが施された年会費永年無料・年会費初年度無料~年3,000円程度までの一般的なクレジットカードです。

アルバイトやパート勤務であっても手軽に作成出来るだけでなく、専業主婦に対しても積極的に発行していることが多いので、初めて持つクレジットカードや年会費をとにかく抑えたい人に向いています。

しかし、クレジットカード自体のステータスは全く無いので、あくまでも基本的な日常の買い物や決済に利用できるなるべく年会費が掛からないクレジットカードという位置づけです。

見た目重視ならゴールドカードを目指したくなる

見た目重視ならゴールドカードを目指したくなる
年会費2,000円~3万円程度で保有出来るゴールドカードは、かつてはステータスカードと呼ばれていましたが、近年は上位のステータスカードが数多く登場したことにより一般カードよりも1ランクアップする程度です。

比較的安価な年会費となっているので、年収300万円程度でもゴールドカード審査に通過する人が多くなっています。

このため、社会人経験がある程度豊富になり、そろそろステータスカードを1枚確保したいと考えた時に上位ランクのクレジットカードを持つためのランクアップ狙いで保有する人が多いです。

ゴールドカードが一般向けの少しレベルが上ったクレジットカードという程度の認識となったため、敷居を下げてクレジットカード普及を促進するために主に3種類のゴールドカードが登場しています。

3種類のゴールドカードの特徴をチェックしよう

低年会費タイプのゴールドカード(年会費2,000円~3,000円程度)

ゴールドカードにも関わらず年会費の安さが特徴となっていて、周囲にゴールドカード保有者が増えたから自分も欲しいと考えた人に人気です。

ゴールドカードという見た目を重視しているので、ゴールドカードならではの特典が盛り沢山とはならず、必要最小限のサービスに抑える代わりに年会費も格安となっています。

20代向けのヤングゴールドカード

一般的なゴールドカードは、申込み可能年齢が30歳以上といった社会人経験が10年前後の人を想定しています。

20代であっても比較的収入面で恵まれた人にとっては、年齢だけがネックなら20代向けに用意されたヤングゴールドカードを保有してみると良いです。

なぜなら、ヤングゴールドを使い続けていると更にランクアップしたゴールドカードやプラチナカードへの招待状が届くことがあるからです。

一般的なゴールドカード

年会費が1万円~3万円程度のゴールドカードは、ゴールドカード本来の特典を削ること無く受けられるので、かつてのゴールドカードと同じサービスが受けられます。

具体的には、海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険といった付帯保険の充実度が高く、国内主要空港ならば空港ラウンジを無料利用可能な特典が用意されていることが多いです。

一般カードでは提供出来ない手間が掛かるサービスや特典を先回りして用意しているからこそ、年会費に見合ったサービスを受けられます。

また、年会費が高めのゴールドカードの中には、提携先高級レストランでの食事代金半額サービスが提供されていることや、一部の提携高級料亭への優先予約権を付帯していることもあります。

かつては年収800万円程度が入会基準だった頃のゴールドカード特典が、近年は300万円程度の年収でもゴールドカードを保有出来るだけでなく、サービス内容は変わらず踏襲されている点が特徴です。

プラチナランクのカードを取得出来れば社会的なステータスも上がっている証拠

プラチナランクのカードを取得出来れば社会的なステータスも上がっている証拠
年会費が2万円~15万円と幅広く、ゴールドカードよりも更に上のステータスカードとして知られるプラチナカードは、同時に権利関係が複雑なことでも知られています。

プラチナランクのカードは文字表記により商標権登録者が異なるので使い方に要注意

プラチナカードという表記を行う時には、「・」1つやカタカナとアルファベットの違いにより商標権者が異なります。

宅配便のことを宅急便という特定の会社に商標登録されている固有商品名を言ってしまうと指しているものが変わってしまうので、注意しなければなりません。

  • プラチナカードは三菱UFJニコスが商標権登録済み
  • プラチナ・カードはAMEXが商標権利者
  • PLATINUM CARDはAMEXが商標権利者

プラチナランクのカードならではのサービスは秀逸

ゴールドカードを上回る特典が付いているプラチナランクのクレジットカードは、各社年会費に見合ったサービスが提供されているので、一般的に5万円以上の年会費となるクレジットカードならば満足できるはずです。

コンシェルジュサービスが優れている

招待制のプラチナランクカードならば、標準でコンシェルジュサービスが付帯しています。

自ら申し込めるタイプの格安プラチナランクのクレジットカードではコンシェルジュサービスが省略されていることがあるので要注意です。

コンシェルジュサービスを利用すれば、旅先で分からないことを調べ物依頼しておけば、適切なアドバイスと資料を揃えておいてくれます。

また、レストランの予約を行ってもらえることも多いので、初めて訪れる場所では大いに役立つはずです。

ホテルランクのアップグレードサービス

ホテルの空き部屋と提携状況により、プラチナランクのクレジットカードを提示することで部屋のアップグレードサービスを受けることが可能です。

毎回提供されるわけではなく、特定の条件が揃い部屋に余裕がある場合のみ行われています。

あくまでもホテル側のさり気ないランクアップサービスと考えれば納得出来ます。

航空機のアップグレードサービス

保有しているプラチナランクのクレジットカードが提携している航空会社へ搭乗する際には、飛行機の座席を無償アップグレードするランクアップ制度があります。

カード会社との航空会社の提携度合いによるので、必ずしも毎回エコノミーからビジネス、ビジネスからファーストクラスへのアップグレードサービスが行われるわけではありません。

あくまでも座席に余裕がある時に限り、アップグレードサービスを提供することで特別感を出しています。

プライオリティパスを使って空港ラウンジでくつろげる

日本国内だけでなく海外の国際空港でも使えるプライオリティパスは、プラチナランクのクレジットカードでは無料付帯されていることが少なくありません。

国際空港や主要空港に用意されたビジネスラウンドを利用すれば、トランジット待ちであっても快適に過ごすことが可能です。

ブラックカードは一部の選ばれた人のみが保有出来る本物のステータスカード

ブラックカードは年会費が最低でも5万円以上となり、中には30万円以上となるクレジットカードも存在します。

ブラックカードを発行しているカード会社は限られていて、原則として招待制を採用している状況です。

該当者にはカード会社からインビテーションが送られて、初めて案内されることになります。

ブラックカードの特徴として、多くのクレジットカードに存在する利用限度額設定が無く、事実上富裕層向けに利用限度額無制限となるクレジットカードと認識されているわけです。

入会基準は各カード会社の裁量となっていて、年収1,000万円以上のものから中にはセンチュリオンカードのように年収3,000万円以上が対象となる一般人には縁が無いクレジットカードとなります。

同じランクのクレジットカードであってもステータス性に違いがある

同じランクのクレジットカードであってもステータス性に違いがある
現行のクレジットカードにおけるランク分けは、一般・ゴールド・プラチナ・ブラックという4つの区分けが一般的ですが、同じゴールドカードであってもステータス性が大きく異なります。

なぜなら、クレジットカードのランク分けはあくまでもカード会社内のものであって、カード会社間やクレジットカードブランドそのものによるステータス性の違いが別途存在するからです。

ステータスのレベルを左右する3つのポイント

ステータスのレベルを左右する3つのポイント
クレジットカードには持っているだけでステータスの高さが分かるほど、提示した時の周囲の反応には大きな差が出やすいです。

クレジットカードのランクはあくまでも一般的な格付けに相当するものであって、プラチナランクとブラックカードのどちらか一方しか用意していないカード会社があることから分かるように、必ずしもステータスとは一致しません。

では、ステータスのレベルを左右するポイントは、具体的にどの部分にあるのでしょうか。

少なくとも次の3つのポイントを比較して、クレジットカード選びを行う必要があります。

ブランドイメージ

国際決済ブランドのうち、日本国内で発行されたクレジットカードに付与されているものは、次の5種類です。

国内発行で付与される国際決済ブランド

  • VISA
  • Master
  • JCB
  • AMEX
  • Diners

このうち、AMEXが最もブランド力が高く、Dinersが次の位置につけています。

他の3種類については国際決済ブランドそのものにブランド価値があるわけではなく、あくまでも国際決済ブランドとして使えるというだけに過ぎません。

このため、同じランクかつ同じ名称のクレジットカードであっても、AMEXとDinersブランドが付いていればステータス性が高いと考えられるわけです。

海外ではAMEXとDinersは同等の扱いをされますが、日本国内ではAMEXが特にブランド力が高い国際決済ブランドとなったことは、1990年頃のバブル期の名残です。

バブル期にクレジットカードが普及した際、AMEXを保有していることが一種のステータスだったことが影響して、現在でもAMEXブランドのクレジットカード保有者はステータス性があると考えられています。

年会費の高低

同じランクのクレジットカード同士であっても、年会費は数倍の開きが出てしまうのでサービス内容が全く同じだと考えることは困難です。

なぜなら、コンシェルジュサービスプライオリティパスといったサービスは、年会費を原資としてサービス提供されているからです。

プラチナランク以上のクレジットカードとなると、急にコンシェルジュサービスや各種アップグレードサービスが提供されることも、プラチナランク会員を提携先サービス業者へ紹介するといった意味合いが含まれています。

サービス提供者側にとっては、一般レベルのクレジットカード会員を紹介されても使ってくれる金額に限度がありますが、プラチナランク以上の会員については利用限度額の高さから優良顧客として扱うことで利益を挙げられるわけです。

1人の顧客が使ってくれる金額に平均的な差があるからこそ、年会費の高いクレジットカードほど同じランクであってもステータス性が高いクレジットカードとして認められています。

取得難易度による希少性

クレジットカードのステータス性を高める要素として最も分かりやすい条件は、取得難易度によりクレジットカード保有者が少ないという点です。

審査だけでなくそもそも取得条件が厳しくて、欲しいと思っても誰もが保有出来るわけではないクレジットカードほど、ステータス性が高くなります。

例えば、ゴールドカードの中には20代で年収300万円の人でも保有出来るタイプがある一方で、30代以上かつ年収500万円以上しか取得出来ないゴールドカードならば、後者の方が取得条件が厳しいために希少性が少なくなります。

また、プラチナランク以上のクレジットカードの中には、カード会社からの招待状が必要なインビテーション制のクレジットカードが存在します。

年会費5万円以上のプラチナカードには招待以外に取得条件が存在しないクレジットカードがあり、ブラックカードについては直接申し込み出来る手段すらなく、全てが招待制というケースが多いわけです。

ブラックカードの希少性が高いほど取得難易度の高さから保有したいという希望者が多くなり、取得難易度による希少性は更にアップするわけです。

AMEXのセンチュリオンカードに至っては、年収条件が3,000万円以上と高額になるためにそもそも保有可能な人が一部に限られてしまいます。

ステータスカードの多くが希少性が高いクレジットカードとなっているので、新たに発行開始されるステータスカードがあれば申し込みしてみると将来の希少性を期待可能です。

一般カードにも関わらずゴールドカードのステータス性があるアメリカンエキスプレスカード

アメックスグリーンカードは、一般クレジットカードとして本来はゴールドカードよりも下のランクとなっているはずです。

保有条件も年収3万ドル以上なら保有可能という程度であって、一般クレジットカードの中では条件がやや厳しいと感じられるものの正社員の多くが満たせる基準に過ぎません。

アメックスには様々なランクのクレジットカードがありますが、最低ランクのアメックスグリーンについては、あくまでも一般クレジットカードという扱いです。

しかし、日本国内で発行枚数が多い三井住友VISAゴールドカードよりもステータスが高いという評価が与えられています。

ステータス性の評価は人それぞれ

アメックスのデザインは世界共通となっているために、クレジットカードを日常的に使う海外では日本人が考えている以上にアメックスホルダーに対するステータス性を備えています。

一方、現金に対する信頼性が世界一高い日本では、クレジットカードを持っていない現金主義の人も少なくありません。

クレジットカードを持っていないと加入できないサービスがあるからという理由で仕方なくクレジットカードを持っている人にとっては、ステータス性の有無は全く実感出来ないからこそアメックスのステータスにも気付かないわけです。

しかし、ある程度クレジットカードを使い慣れていて、会社の上司や先輩がさり気なく使っているクレジットカードがアメックスならば、ステータス性の高さを実感します。

なぜなら、自分で申し込みしたとしても誰もが審査に通過するわけではなく、年会費の高さから断念する人が少なくないからです。

一般カード出会っても年12,000円以上の年会費を払うことに抵抗がある人にとって、アメックスは敷居が高いクレジットカードという意識からステータス性を間接的に認識します。

アメックスグリーンカードの特典は一般カードとは思えないほど充実

アメックスグリーンカードは、あくまでも一般カードという枠組みの中で発行されているアメリカンエキスプレスの中では最低ランクのクレジットカードです。

しかし、少なくとも以下の5種類の特典を全て満たしているクレジットカードを、ゴールドカード相当では無いと認識することは難しいです。

  • 最高5,000万円の国内及び海外旅行傷害保険利用付帯
  • 日本国内28空港と海外2空港のラウンジを本人だけでなく同伴者1名まで無料で利用可能
  • 国内外1200ヶ所以上の空港ラウンジが利用できるプライオリティパス
  • 商品の破損や盗難を補償してくれるショッピング・プロテクションにより最高500万円まで補償
  • オンライン不正利用保険により不正利用されたことによる損害を全額補償

他にも多数の特典が付帯しているアメックスグリーンカードは、一般カードでありながらゴールドカードに引けを取らないレベルが高いサービスを受けられるクレジットカードと誰もが認識出来ます。

アメックスにはゴールドカード以上のランクとなるクレジットカードが各種存在するので、ランクには表れないステータス性の高さを実感出来るはずです。

ゴールドカードにも関わらずプラチナランクのステータス性があるダイナースクラブカード

ステータスカードの中でもダイナースクラブカードは、一目置かれた存在となっています。

なぜなら、ダイナースクラブカードの入会条件が厳しく、目安として年収500万円以上が1つの目安となるからです。

アメックスとは異なり、ダイナースはゴールドカード以上のレベルとなるクレジットカードしか発行していません。

アメックスとの最大の違いは、ダイナースはゴールドカードとブラックカードの2種類のみプロパーカードを発行しているという点です。

ダイナース加盟店が少ないという点はコンパニオンカードで解決済み

アメリカでは大半の店舗で使えるダイナースクラブカードは、日本国内でも実はJCB加盟店でも間に信頼性が不確かな決済代行会社を挟んでいない限りは使えます。

店頭にJCBマークがあれば、決済端末に通してもらうことで多くの場合で使えることを知っていれば、使えずに困るというケースは少ないです。

しかし、それでもアメリカ以外のアジア圏ではダイナースクラブカードを使える加盟店数が少ないという点を補うために、ダイナースクラブカード保有者はコンパニオンカードを年会永年無料で発行出来ます。

コンパニオンカードは、世界中で使えるMasterブランドが付いた「TRUST CLUB プラチナ マスターカード」と同様のプラチナMastercardです。

普段はダイナースクラブカードを使い、どうしても使えないと断られた時にコンパニオンカードとなるプラチナMastercardを提示すれば世界中で使えることになります。

ステータス性が高いクレジットカードほどランクアップは招待制

ステータス性が高いクレジットカードほどランクアップは招待制
ステータス性が高いクレジットカードが欲しいと考えた時には、どのようにしてランクアップをすれば良いのでしょうか。

一般・ゴールドカードは基本的に申込時選択となるので、まずはカード会社に対して優良顧客であることをアピールすることから始められます。

プラチナランクのクレジットカードについては、年会費が5万円未満のタイプならば、自己申告による申し込み受付が可能なものが多いですが、年会費5万円以上はカード会社からの招待状が必要なインビテーション制です。

ブラックカードは原則としてインビテーション制であることを考えると、ランクアップを狙ってクレジットカードを使い続けるためには、ある程度のメリットを念頭に置いた上でたゆまぬ努力が必要となります。

では、クレジットカードのランクアップに成功すると、どのようなランクアップ特典が得られるのでしょうか。

一般カードからゴールドカードへのランクアップ特典

安定した収入と過去に金融事故を起こしていなければ誰でも作れる一般カードから、一定以上の収入条件と与信力を満たさなければ加入できないゴールドカードへのランクアップは、次のような4種類の特典が得られると考えれば分かりやすいです。

見た目がゴールドとなり豪華さがある

クレジットカードに馴染みが少ない日本人にとって、一般カードとゴールドカードは見た目が明らかに異なるためにすぐに分かるというメリットがあります。

プラチナランクのクレジットカードは、見た目がシルバーと変わらないためにクレジットカードに詳しくない人からは区別がつきにくいです。

さり気なくステータスをアピールすることは出来ますが、30代以上になったらゴールドカードの分かりやすい金色ベースのクレジットカードでステータス性をアピールすることも必要です。

よくある例として、上司が部下を飲みに連れて行った時にクレジットカード払いをすると、部下の多くがクレジットカードを注視していることは珍しくありません。

部下の中には既にゴールドカードを保有している人もいるので、見下されないためにもゴールドカードを手にしておきたいという人は少なくないわけです。

男性が会計をする際に女性からチェックが入ることも多いので、意外と財布から出すクレジットカードは周囲の視線を集めています。

利用限度額がアップしやすい

ゴールドカードへアップするために審査を通すと、多くのケースでゴールドカードへ切り替えた時に利用限度額がアップします。

一般カードでは年会費が無料というクレジットカードが多いですが、ゴールドカード以上は年会費が有料となるので、ポイント付与率アップだけでなく年会費を支払えるだけの余裕がある年収が最低限求められます。

ゴールドカードは年収300万円程度から保有出来ますが、中には年収500万円以上を条件としているクレジットカードもあるので、日本国内で発行されているクレジットカードの中でもゴールドカードはターゲット層が幅広いです。

ゴールドカードへの切り替えには、プラチナランクのクレジットカードへのステップアップを狙ったインビテーション限定のクレジットカードが存在するので、必然的に利用限度額設定の上限が引き上げられています。

よくある例として、一般カードでは利用限度額が80万円設定だったものの、ゴールドカードへ切り替えたら一気に利用限度額が150万円に跳ね上がったという話があるくらいです。

一般カードであっても優良顧客ならば利用限度額は徐々に引き上げられますが、それでもクレジットカードごとにカード会社社内で設定された利用限度額の上限値があることが良く分かります。

ゴールドカードの中には利用限度額が300万円以上という設定になることもあるので、少なくとも今までカードランクが原因で利用限度額が制限されていたと考えられる場合には、ランクアップにより利用限度額の上限が開放されると考えて良いです。

自動付帯サービスが充実する

ゴールドカードは年会費により変わるものの、一般カードでは国内及び海外旅行傷害保険が500万円~3,000万円程度ですが、ゴールドカードへランクアップすると5,000万円~1億円程度まで手厚くなります。

旅行代金をクレジットカード決済しなければ補償対象外となりやすい一般カードとは異なり、ゴールドカードでは旅行傷害保険が自動付帯となるので安心です。

また、コンシェルジュサービスが一部のゴールドカードから付帯されるようになるので、海外旅行時にトラブルに見舞われた際の対応力に違いが生まれます。

ゴールドカードの中でもインビテーション限定のゴールドカードならば、更に手厚い保障が期待出来るものが少なくありません。

国内主要空港ラウンジを使えるようになる

ゴールドカードへランクアップすると、国内の空港ラウンジを利用できるようになるので、待ち時間が発生する時であっても疲れる心配がありません。

搭乗手続きだけでなくトランジット待ちをする際にも、空港ラウンジを使えれば硬いベンチで待たなくても良いわけです。

ゴールドカードの中でもマイルを貯めやすいタイプのクレジットカードほど、空港ラウンジサービスが充実していて同伴者も合わせて空港ラウンジを利用できることがあります。

ゴールドカードからプラチナカードへのランクアップで追加されるサービスとは

ゴールドカードからプラチナカードへのランクアップで追加されるサービスとは
ゴールドカードからプラチナランクのカードへランクアップすると、年会費がアップした分だけカード会社ならではのVIP待遇を受けられます。

プラチナランクのクレジットカードは、直接申し込みが出来るタイプもありますが、特にインビテーション制を専門とするクレジットカードほど選りすぐりのサービスが充実しています。

充実したコンシェルジュサービス

ゴールドカードの一部で提供されているコンシェルジュサービスは、緊急時の対応や不明点を調べてもらうための意味合いがあり、それでも多くのゴールドカードにはコンシェルジュサービスまでは未対応です。

プラチナランクのクレジットカードとなると、会社の秘書に相当するレストラン予約から調査依頼までを幅広く代行してくれる痒いところに手が届く利便性の高さがあります。

日本国内発行のクレジットカードならば、プラチナ会員専用の日本語対応コンシェルジュサービスを世界各地に用意しているので、先進国ならば多くが対応している状態です。

予約が困難なレストランや料亭向けの予約は、コンシェルジュサービスに任せた方が遥かに成功率が高くなります。

航空機やホテルのアップグレード対応

航空機を利用する機会が多い人ほど、同時にホテルへの宿泊を行う機会も多くなります。

全てというわけでは無いものの、保有しているプラチナランクのクレジットカードが提携している航空会社やホテルを利用すると、席や部屋に余裕がある場合には料金そのままでアップグレードされていることが少なくありません。

さり気なく航空会社が気を利かせてくれるという側面があるので、自らアップグレードを希望しても対応してくれることは無い点に注意が必要です。

また、ホテルのアップグレードについては、プラチナカード次第でホテルグループの上級会員への無料登録が付いていることがあるので、同じプラチナカードであってもアップグレード率が大きく変わります。

プラチナカードからブラックカードへのランクアップで何が変わるのか

プラチナカードからブラックカードへのランクアップで何が変わるのか
プラチナカードとブラックカードの最大の違いは、ブラックカードは全てインビテーション制により保有出来るようになるため、自ら手を上げてブラックカードを持つことは出来ません。

ブラックカードごとに条件は異なるものの、コンシェルジュサービスが更にグレードアップされて、24時間365日対応となる点が魅力です。

また、ブラックカード会員にはVIPイベントの招待が届くので、ファッション新作イベントへ招待されたら嬉しいと思う人なら合っています。

  • リーダーズクラブ
  • SPGゴールド会員
  • ヒルトンオーナーズゴールド会員
  • 一休ダイヤモンド会員
  • クラブカールソンゴールドエリート

といったホテルグループの上級会員サービスのうち複数が標準で付帯されているので、よく利用する可能性が高いホテルグループが含まれているブラックカードがお得です。

ブラックカードを保有する人は、時間が貴重に感じるほど忙しい人が多い分だけ年収も多いので、ブラックカードのコンシェルジュサービスに手配を任せる機会が多いと知られています。

ブラックカードの保有者数自体が少ないので、1枚でもブラックカードを持っているだけでステータス性の高さは十分です。

招待状が必要なステータス性が高いクレジットカードとは

招待状が必要なステータス性が高いクレジットカードとは
プラチナランクのカードの一部やブラックカードは、カード会社からインビテーションを受けることで初めて審査対象となります。

実際にはインビテーションを受けた時点で応じれば、多くの場合でステータス性が高い上位カードへのランクアップが可能です。

では、実際に招待状が必要なステータス性が極めて高いレベルにあるクレジットカードにはどのようなものがあるのでしょうか。

最高ランクのセンチュリオンカード

世界最高峰のクレジットカードとして知られるアメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カードは、年収3,000万円以上の富裕層を対象とした一般人には入手が出来ない最高のステータスレベルを持つクレジットカードです。

アメックス・プラチナ・カードを保有している人の中でも、特に利用額が多く年間3,000万円程度使う人なら取得条件に引っ掛かり始めるとされるほどと考えれば、いかに富裕層向けか分かります。

中には年間1億円以上使っているセンチュリオンカード保有者が珍しく無い中に新規取得者が入ることは難しいです。

また、アメックス・プラチナ・カードの保有者が利用できるコンシェルジュサービスを使い倒しているほど忙しい人が、センチュリオンカードのインビテーションを受けているとされています。

一部の限られた人達のみが保有を許されるクレジットカードという位置づけから、周囲でセンチュリオンカードを持っている人は滅多に見掛けることはないはずです。

ダイナースクラブプレミアムカード

取得難易度が高いにも関わらず、頑張れば一般庶民でも取得出来る可能性があるブラックカードとして知られています。

ダイナースクラブカードへ入会しつつクレジットヒストリーを積み上げることにより、インビテーションを受けられればランクアップ可能です。

ダイナースクラブプレミアムカードは、ダイナースクラブカードへの入会後に使う金額と頻度により対象と認められることが条件ですから、必ずしも高所得者や特定の職業に限定されるわけではありません。

個人事業主であっても仕入れ決済にダイナースクラブカードを繰り返し使うことにより、年収ベースではインビテーションを受けられないと考えられるレベルであっても招待を受けられます。

ダイナースクラブならではのブラックカード特典

ダイナースクラブはアメリカ国内での認知度が極めて高く、日本では利用できない店舗が多いと思われがちですが、実際にクレジットカードについて詳しい人が多いシティホテルや航空会社・高級レストランでは抜群のステータスを誇ります。

ダイナースクラブにはゴールドカード相当のクレジットカードと、ブラックカードのダイナースクラブプレミアムカードしか無いので、そもそもダイナースクラブ保有者というだけでステータス性が違うわけです。

ダイナースクラブプレミアムカードならではの特典として、次のようなものが挙げられます。

  • 海外空港ラウンジを自由に使えるプライオリティパスのプレステージが無料
  • 秀逸なコンシェルジュサービスを24時間365日利用可能
  • ホテル上級会員としてリーダーズクラブと一休ダイヤモンド会員が標準で付帯
  • 100円あたり2ポイントという高率ポイントを得られる
  • 誕生日プレゼント特典有り

クレジットカードの利用限度額についてダイナースクラブプレミアムカードでは上限の定めが無いので、利用状況に合わせて使えます。

年会費に対して得られる特典が多い点は、ステータスに見合った特典を数多く用意しているダイナースクラブならではです。

JCB THE CLASS

年会費がブラックカードにも関わらず年5万円と格安なために、JCBブランドのブラックカードが欲しいと考えている人なら目指すことが出来ます。

  • JCBゴールド
  • JCBゴールドザ・プレミアム
  • JCBプラチナ

という3つのクレジットカードのうち、どれか1枚を保有していてJCBが定める基準を満たしている場合にインビテーション制で保有者になれます。

他のブラックカードとは異なり、日本ならではの特徴として勤続年数を重視するために、少なくとも10年以上同じ勤務先で勤め上げている安定性が求められる点に注意が必要です。

海外ブランドのクレジットカードならば、現状の年収とクレジットヒストリーでインビテーション対象か判断されますが、JCB THE CLASSでは職業と勤続年数が重視されるので安定した職業の人ほど有利です。

このため、40代以上の保有者が多くなっていて、30代で保有している人は計画的にJCBプラチナからのランクアップを狙う必要があります。

また、JCBのクレジットカード保有年数も重視されるので、少なくとも3年以上は使い続けた上で2年連続して年間使用金額を200万円以上使う程度の経済的な余裕が求められます。

ディズニー好きがランクアップを狙う理由はクラブ33

東京ディズニーリゾートが好きな人ならば、東京ディズニーランド内で唯一お酒が飲める完全会員制の秘密レストランが存在することは知っているはずです。

クラブ33」という名称で運営されている会員制レストランを訪れるためには、本来なら会員からの紹介がなければ利用できません。

しかし、JCB THE CLASS保有者は年に1回クラブ33を非会員であっても利用できる特典があります。

極秘レストランだからこそ、特別なイベントの時には大切な人と訪れたいと考えている人も多いはずです。

また、アトラクションの中にはJCB THE CLASS保有者は待ち時間無しで利用できるプライオリティパス制度を利用出来て、JCBラウンジでゆっくり寛げる点も魅力です。

近年は大阪のUSJでもクレジットカード保有者特典として、フライングダイナソーへ待ち時間で乗れるという特典が用意されています。

休日に利用すると2時間~3時間待ちは当たり前の人気アトラクションですが、すぐに乗れるなら他のアトラクションを楽しむ時間を確保しやすいです。

ブラックカードが欲しいと思っても敷居の高さに諦めてしまうならば、明確な特典が得られて年会費がブラックカードの中で最安なJCB THE CLASSを選択肢に入れてみると良いです。

身の丈に合ったレベルから始めるクレジットカードのランクアップ方法

身の丈に合ったレベルから始めるクレジットカードのランクアップ方法
クレジットカードはステータス性が高いものほど年会費が高額となるので、そもそも自らの収入に見合ったクレジットカードを持つことが金融事故を防ぐためにも重要です。

このため、本当のお金持ちしか本来保有してはならない年収3,000万円以上向けのアメックスセンチュリオンカードへのランクアップ狙いは非現実的です。

そこで、プラチナランクのクレジットカードを保有出来る程度の年収があるなら、最終目標のクレジットカードを目指して計画的にランクアップすることが得策です。

目標とするクレジットカードを決めて下位カードからインビテーションを狙う

最終的に入手したいクレジットカードを決めてから、下位カードを作り実績を積み上げてインビテーションを狙うことが望ましいです。

アメックスセンチュリオンカードは一部の限られた本物の富裕層向けのクレジットカードですが、ダイナースクラブプレミアムカードやアメックス・プラチナカードならば、インビテーションを狙える可能性があります。

日本国内限定で使用するなら、JCB THE CLASSといったブラックカードの中では最も入手難易度が低いタイプを狙うことが可能です。

アメックス・プラチナ・カードはアメックスゴールド会員のみインビテーション制で招待される

年会費をいくら払っても構わないからアメックス・プラチナ・カードが欲しいと考えても、申し込み条件としてアメックスゴールド会員に対してのみインビテーション制で招待されるという決まりがあります。

このため、インビテーション制を採用しているクレジットカードに対しては、1つ下位のクレジットカードを保有して利用実績を積み上げるしかありません。

利用実績と伸びしろの具合により、インビテーションが送られて来ることになるので、既にアメックス・プラチナ・カードを入手している人の経験が参考になります。

三井住友プラチナカードは三井住友ゴールドカードで実績を積もう

比較的入手しやすいプラチナカードを狙うなら、三井住友ゴールドカードで実績を作り利用可能枠200万円では不足するという印象を三井住友カードに持たせることが出来ればインビテーションを貰いやすいです。

なぜなら、三井住友ゴールドカードは利用可能枠設定が50万円~200万円ですが、三井住友プラチナカードになると300万円以上が基準となるからです。

分割払いが可能なクレジットカードの場合、割賦販売法により分割払い可能な金額が年収の1/3以下に制限されるので、実際に分割払いを利用しないとしても利用限度額設定300万円を狙うには年収900万円以上が目安となります。

全ての買い物を一括払いにして滞納ゼロ

全ての買い物を一括払いにして滞納ゼロ
クレジットカードのランクアップを狙うためには、カード会社に対して与信力の高さと将来性を認めてもらうことが何より重要です。

カード会社はクレジットカードを利用することでカード決済手数料を主な収入源としているので、クレジットカードを利用する金額が大きく使用頻度が高いほど安心して利用限度額を引き上げることが出来ます。

クレジットカードのレベルに合わせてカード会社内で利用限度額の範囲をある程度クレジットカードブランドごとに決めているので、本当は更に利用限度額をアップさせたいけれどもクレジットカードランクアップをしてもらわないと利用限度額を上げられないという場合にインビテーションが行われます。

このため、既に利用額に伸びしろが無いと思われてしまうと、残念ながらランクアップが行われない可能性が出てくるわけです。

クレジットカードのランクアップを狙うなら一括払いのみとする理由

クレジットカードをレベルアップしたいなら、分割払いやリボ払いを使わないことがポイントとなります。

分割払いとリボ払いはカード会社へ多額の利息が入るので、少なくともカード会社にとって良いことと思われがちです。

確かに利益は利息が大きいほど出ますが、実は分割払いが完了してようやくクレジットカード使用1回というカウントになります。

クレジットカードの使用履歴は、クレヒスと呼ばれて積み上げることが大切とされていますが、ランクアップを狙う時には購入と支払いを1セットにした回数が重要です。

金額よりも回数を重視して年間を通してクレジットカード決済した回数を稼ぐことを重視すれば、カード決済手数料がカード会社へ入る回数も増えるので評価が高くなります。

また、一括払いのみで利用している人ほど滞納率が低いという統計をカード会社は持っているので、一括払いで滞納ゼロという利用者ほど上位カードへランクアップさせて利用限度額の最大値を引き上げたいと考えるわけです。

クレジットヒストリーを積み上げて準備出来たらカスタマーフロントへインビテーション相談する

クレジットヒストリーを積み上げて準備出来たらカスタマーフロントへインビテーション相談する
クレジットヒストリーを積み上げることが出来たならば、インビテーションが欲しいと思われるクレジットカードに限定してカスタマーフロントへ催促してみる方法があります。

1年間インビテーション狙いで真面目かつ一括払いの回数を最大にして取引し、ランクアップ出来ないかインビテーション催促をして様子見する方法です。

インビテーションを渋られたら翌年は利用額を半分に減らして1年後に再度インビテーション催促。

それでも断られたら今度は利用額をもとに戻してもう1年チャレンジし、インビテーション催促をしてもランクアップに失敗するようなら、思い切ってクレジットカード解約を申し出ても良いです。

なぜなら、インビテーション狙いが可能なクレジットカードは、3年以内にインビテーションを得られなければ既に利用度合いに伸びしろが無い顧客という判断を下されているからです。

解約をチラつかせてインビテーションを貰えたならば、ギリギリのラインで対象外になっていたと判断出来ます。

クレジットカードのランクアップは、カード会社の思惑1つでいかようにも変わるので、どうしても欲しいクレジットカードはインビテーションを年に1回程度催促するくらいが良いです。

クレジットカードはステータスの違いを理解して計画的なランクアップを目指そう

提示するだけでステータスの違いを見せつけることが出来るクレジットカードは、計画的なランクアップを目指すことで身の丈に合ったレベルを少し上回るクレジットカード保有者になれます。

無理をしない範囲でありながら、特別感を味わうことが出来るので一般カードが不要に思えるほどステータスカードを入手出来た時の満足感は計り知れないものがあります。

クレジットカードについて詳しく調べた上で目当てのクレジットカードへランクアップ出来れば、1レベル上の生活を垣間見ることが出来るわけです。

よりクレジットカードについて知りたいという方は、まずはこちらの記事がおすすめです。

この記事を書いた人

某国立大学経済学部卒業後、金融系の会社に就職。

堅苦しい社風が合わずに6年で退職するものの、仕事柄クレジットカードについて詳しくなる。

クレジットカードの情報は世の中に多いけど、中には古いものがそのままということもあり危機感を感じていました。

退社をきっかけに、クレジットカード関連の情報サイトを開始するも上級者向けの情報ばかりで、あまり人気が上がらず閉鎖することに。
その後も仕事の経験からクレジットカードについては興味もあり、常に最新情報を追い続ける。

経験と知識を活かして、クレジットカードの賢い使い方などをこちらのサイトで紹介するようになりました。

過去の失敗から、クレジットカードの選び方など初心者でも役立つ内容や、さらに上級者向けの情報も合わせて、精力的に記事を執筆しています

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