資金繰りに困ったとき借り入れしようとしても断られたり、信用情報に残って困るというケースもあります。
そこで、おすすめなのがファクタリング業者です。
今回は、ファクタリングのサービスを運営するえんナビの概要や流れ、メリット・デメリットなどについて解説します。
えんナビのファクタリングとは
えんナビは、株式会社インターテックという会社が運営するファクタリングサービスです。
えんナビではファクタリングに特化した金融事業を営んでおり、さまざまな大企業や中小企業が資金調達などの目的で利用しています。
業界の中でも優良企業として、ファクタリング專門の闇金などとは一線を画します。
ファクタリングとは
えんナビはファクタリングの事業を中心としていますが、ファクタリングはその特徴や仕組みを理解して使う必要があります。
まずファクタリングとは、欧米のビジネスなどで発展した資金調達方法です。
売掛債権(売掛金・請求書)をファクタリング業者が買取し、その代金として手数料を一部支払ってもらう代わりに、資金を融通します。
ファクタリングにはいくつか種類があり、完全な「買取型」と「保証型」に分類されます。
買取型では手数料を引く代わりに売掛債権を売却してしまう方法です。一方で、保証型は保証料を支払って保証会社に債権回収の保証をしてもらう方法です。
2社間ファクタリング・3社間ファクタリング
ファクタリングの手法として、えんナビは2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの両方を利用することができます。
2社間ファクタリングは、ファクタリング業者(えんナビ)と当事者(顧客企業)の2社との間で利用するサービスです。
売掛債権の支払い元である取引先企業は、ファクタリング取引に介入せず、2社間で完結させるのが特徴といえます。
反対に、3社間ファクタリングは、ファクタリング業者(えんナビ)と当事者(顧客企業)、取引企業の3社でファクタリング取引をする手法です。
秘密厳守
えんナビが優良企業である理由の1つには、徹底した秘密厳守が挙げられます。
企業の取引状況は大まかなものが公開されるのみで具体的な内容は秘匿されます。特にファクタリングはそれ自体が取引先企業との関係にも影響するため、顧客情報や取引内容は外にもれないことが重要となります。
えんナビを利用することで不安な社内情報や個人の情報などが漏れにくいのです。
手数料が安い
ファクタリングでは、利用する際の業者選定条件として手数料があります。
例えば100万円を利用するのに手数料が15%あると15万円を引かれた金額しか入りません。しかし、それが10%や8%になれば、手数料負担を安くできるのです。
30万円~500万円まで対応
業者利用で気になるのは手数料だけでなく、利用できる債権額です。
ファクタリングは通常、高額利用が前提となっており、大手企業の額が高い売掛債権として利用されるのが通例です。
それに対してえんナビは、最低30万円からの売掛債権の買取ができます。
売掛債権を大きな金額にするには複数の債権をまとめる必要がありますが、30万円から利用できるえんナビでは最小単位で売掛債権の利用ができるのです。
調達に必要な額がそれほど高くない場合に銀行から少額融資を受ける必要もなくなるのです。
スピーディな現金化に対応
えんナビの特徴は迅速な取引を行うことです。
ファクタリングには書類の用意や契約、書類提出、ヒアリング、振り込みなどさまざまな手続きを必要とし、業者に求められるのはどれだけ早くそれらを通じて振り込みまでたどり着けるかという点です。
最短で1日
えんナビは現金化するまでの手続きが早く、最短1日で振り込みまで実現することが可能です。
もちろん、ファクタリング手段によっても左右され、1日は最短での時間です。例えば、2社間ファクタリングの場合には即日から1日程度で振り込みできます。
一方、3社間ファクタリングでは承諾書や譲渡通知の実施などを経るため、当日から2日程度を目安としているのです。
売掛債権さえあれば即時現金化
ファクタリングで現金化に必要なものは基本的に売掛債権のみです。
そのため、取引手続きに必要な書類や証明書、契約書などを除けば、売掛債権以外に必要なものはありません。
スピーディな対応ができるだけの安全な売掛債権を有しており、審査などを素早く通過できる場合にファクタリング取引は大きな強みとなります。
審査に時間がかからない
えんナビではクレジットカードや金融機関融資のような審査に手間と時間がかかることがなく、通常のファクタリング取引とは別に審査で時間を取られることがありません。
ヒアリングや書類のやり取りには多少の手間がかかるものの、時間的にはわずかです。
24時間365日対応
資金調達が必要なタイミングによっては、土日祝日に申し込みが必要になることもあります。
えんナビは24時間365日で年中対応しており、夜や休みの日中時間帯などいつでも必要なときに必要な資金をファクタリングで調達する申し込みを行うことが可能です。
ファクタリング申し込みから振り込み・支払いまでの流れ
電話やフォームから申し込み
えんナビにファクタリングを申し込むには、ホームページにアクセスしてお問い合わせフォームから必要情報を送信するか、記載の電話番号に電話して連絡を取るかします。
フォームの場合は、会社名や個人情報、連絡先などを入力して用件(「ファクタリング」)にチェックを入れます。
その後、連絡先のメールアドレスや携帯番号に返信の連絡が届きます。
仮審査
申込みを終えたら、連絡で仮審査に進みます。
仮審査はようするに簡単なヒアリングのことを指しており、金額や入金日、ファクタリング資金の使用目的などを聴取します。
普通に申し込んで会社の資金として使われ、希望入金日を今すぐを要求でもしない限り、めったに仮審査で落とされることはありません。
本審査
ヒアリング後は売掛債権の買取を行うリサーチをえんナビが実施します。
必要な書類には、
- 法務局で入手できる「商業登記謄本」
- 印鑑登録の「印鑑証明書」
- 経営状態を把握するための「決算書の写し」
- 取引先が売掛債権となった「取引契約書」 など
を提出します。
審査を通過できない会社は1割ほどのため、ほとんどの場合は本審査も問題なくクリアできるでしょう。
契約手続き
ファクタリングは債権に関する厳格な契約を結ぶ必要があり、契約書を直接、あるいは郵送やメールなどで間接的に行います。
えんナビからの振り込み
契約まで完了すると申し込み手続きとしては一通り完了し、指定の口座に振り込みが実施されます。
金額に問題がないかを確認して口座から資金を取り出したり、送金するなどしてその資金を活用します。
取引先から売掛金入金(2社間ファクタリング)
2社間ファクタリングの場合は、取引先企業から売掛債権の代金が入金されます。
入金後支払い(2社間ファクタリング)
売掛金入金後は、えんナビでファクタリングを利用した金額を返すのに使います。
3社間ファクタリングでは必要ありませんが、2社間ファクタリングでは入金後支払いをもって取引の終了となります。
えんナビでファクタリングするメリット
金融機関と審査方法が異なる
えんナビでファクタリングする最大のメリットは、金融機関の融資と審査方法が異なり、借りられない資金をファクタリングでは調達できることです。
資金調達の最大の難関は審査であり、融資ではその審査が厳しく、企業の状況によっては断られることも珍しくありません。
従来の資金調達方法としてよく使われる金融機関の融資では、財務諸表・決算書などから企業業績や将来性などを加味して、融資審査を行います。
その場合、担保や保証人を必要とし、倒産した場合のリスクを最小限にする仕組みとなっています。
融資で怖いのは返済がされないことであり、倒産や資金の焦げ付きでそれができなくなることです。それをチェックするための審査であり、信用情報機関のチェックも行われます。
それに対してファクタリングは、業績にあまり影響を受けにくいのが特徴で、融資を断られた会社でも使えることです。
保証人や担保の不動産も必要なく、信用情報がブラックでも利用を拒まれません。
融資ではない資金調達ができる
ファクタリングは仕組みとして融資扱いにされないというメリットがあります。
企業にとっては財務諸表などで借り入れを行うと短期、あるいは長期負債として帳簿に記載され、その返済のためにキャッシュが必要となるなど、経営状況に直結します。
それだけでなく、融資としてみた場合に、銀行や消費者金融等からの借り入れは、信用情報として借り入れの事実が残り、遅れれば信用情報が低下することもあります。
毎月一定期間の返済など一般家計なら負担を減らして意識しないようにすればそこまで大きな影響はでませんが、普段から取引を必要とし、経営状態が悪くなれば融資を必要とする企業にとっては借り入れの可否は大きな影響を受けるのです。
そこで、ファクタリングはあくまでも売掛債権の現金化であり、バランスシート上の負債にならないため、資金繰りの改善を可能とするのです。
取引先の倒産に備えられる
本来、売掛債権は支払いに期限が決まっており、取引先企業はそれに合わせて支払います。
しかし、中にはその前に資金繰りが急速に悪化して支払いを終えることなく会社が倒産してしまうことがあるのです。
そこで、ファクタリングは取引先の倒産が起きれば売掛債権をえんナビに引き受けてもらい、資金調達としての役目のみを果たせるのです。
違法な行為ではない
ファクタリングはそもそも違法な行為ではなく、合法的に融資とは別の資金調達ができる方法です。
実際のところ、国である経済産業省・金融庁が推進しており、ファクタリングによる資金繰り改善としての手法としています。
場所に関係なく契約できる
ファクタリングでは法務局の書類による手続きなど業者のある近隣地域という制限を受けることがあります。そのため、近くの業者に依頼することがあります。
えんナビの場合、出張対応や電話・メールによる対応なども可能なため、場所による制約を受けないのです。
したがって、地方に拠点を構える中小企業でも気軽にファクタリングを申し込めます。
償還請求権がないファクタリングで保証不要
えんナビのファクタリングには保証が要らないというメリットがあります。
その保証というのが「償還請求権」であり、それがえんナビにはないことです。
ファクタリングの場合、返済のできなくなった取引先企業に代わって、ファクタリング当事者である申し込みした利用者に売掛債権の費用を請求することができることと言い換えられます。
つまり、えんナビのファクタリングに「償還請求権がない」ということは、取引先が倒産してもその資金回収を利用者には求めないということです。
えんナビでファクタリングするデメリット
利息とは原理が異なる手数料がかかる
ファクタリングには融資のような法定利率などが決まっておらず、手数料が全く別の仕組みで決まります。
そのため、ファクタリング業者によって手数料が決まり、利息とは考え方の異なる原理で支払う必要があります。
もちろん、えんナビは手数料がそこまで高くないため、利息をもとにした交渉や支払いでの融通などがないという点がデメリットとなるでしょう。
信用を得られないことがある
いくら審査の多くを通しているえんナビであってもファクタリング申込後に信用を得られずに断られることがあります。
企業状況によっては、その売掛債権からファクタリングが難しいなどさまざまな要因から判断されます。
ファクタリングを利用するなら手数料の安いえんナビがおすすめ
今回はえんナビのファクタリングの特徴について取り上げました。
手数料が安くスピーディな対応は多くの企業から有料なサービスと認識されており、合法的に融資に頼らない資金調達が出来ます。
メリットやサービスの特徴などを見定めて、実際に利用してみましょう。